3月場所は戦国時代 衰え目立つ白鵬“次なる野望”と注目若手

公開日: 更新日:

 角界の誰もが「いまや誰が優勝してもおかしくない」と口を揃える。

 10日に初日を迎える大相撲3月場所。先場所は平幕の玉鷲(34)が、先々場所は貴景勝(22)が初優勝を飾った。上位と下位の力量差も縮まり、ベテラン、若手が入り交じった群雄割拠の様相を呈している。

 そんな戦国時代突入は、長らく土俵に君臨してきた横綱白鵬(33)の衰退が一因だ。優勝41回と他の力士を寄せ付けなかった最強横綱も、昨年から5度休場。若手台頭のチャンスをつくった。

 その白鵬、衰えにあらがいながら、土俵外では次のステージへ向けた準備を着々と進めている。それが、将来の相撲協会理事長のイスだ。

 白鵬は帰化申請こそしたともっぱらだが、まだ日本国籍は未取得。にもかかわらず、2012年入門の山口を皮切りに、次々に内弟子を獲得している。

 3月場所で宮城野部屋への入門が内定している当真嗣斗(18)は、山口、石浦炎鵬に続く4人目だ。沖縄生まれの200キロという巨漢で、全国屈指の相撲強豪校である鳥取城北高出身。17年の日馬富士暴行事件では、現場に鳥取城北OBで内弟子の石浦や、その父で相撲部総監督の石浦氏もいた。鳥取城北はモンゴルの留学生も多く、白鵬は太いパイプを持っている。これ以上ない力士の供給源を握っているということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ