履正社4番井上がプロ志望表明も…上位指名が望み薄な理由
プロの目は厳しい。
2日、今夏の甲子園で初優勝を果たした履正社の外野手、井上広大(18)がプロ志望届提出を表明した。
決勝では、春のセンバツで完璧に抑え込まれた星稜の奥川から3ラン。チームの4番として計6試合で3本塁打、14打点を叩き出し、優勝に貢献した。
高校通算49本塁打。右の長距離砲として甲子園にその名を轟かせた、はずだった。しかし、プロのスカウトに聞くと、「ドラフト3位以内の指名は難しい」との評価が大多数。実際、井上をリストアップしているのは中日、ヤクルト、楽天と少数で、上位指名の候補に挙げている球団は、地元の阪神だけだというのだ。
優勝校の4番といえば、ドラフト上位指名の有力候補。昨夏の藤原恭大(大阪桐蔭)は阪神、楽天、ロッテから1位指名を受け、17年夏の野村佑希(花咲徳栄)は日本ハムに2位で入団した。
甲子園で視察したあるセ・リーグのスカウトはこう言う。
「パワーは魅力ですが、打つ以外は厳しいという印象です。外野手としては肩は良いが、足は遅い。評価は4位か5位くらい。甲子園で打っていなかったら、指名すらされていない選手かもしれない」