上野由岐子を狙う3人の刺客 米国のエース左腕は本格復帰
2021年の東京五輪で金メダルが有力視されるソフトボール日本代表。コロナ禍で合宿などの代表活動は自粛を余儀なくされているが、ライバルの主力は本格復帰に向けて動き始めている。
世界ランキング1位の米国のエース左腕オスターマン(37)が、15年から務めていたテキサス州立大のソフトボール部コーチを辞任。今後は競技に専念し、東京五輪に向けて調整を図るという。
日本(世界2位)のエース、上野由岐子(37)のライバルとしても知られるベテラン左腕は浮き上がるライズボールとキレのあるドロップボールを武器に長らく米国を牽引。04年アテネ(金)、08年北京(銀)の2大会連続メダル取りに貢献した。上野とは北京五輪決勝でも投げ合うなど、豊田自動織機でもプレーした日本リーグも含め、しのぎを削ってきた。一度は引退しながら、16年にソフトボールの五輪競技復帰が決まったため昨年、日本への雪辱を期して代表にカムバック。若手に交じってトライアウトを受験して這い上がってきた。
北京五輪以来の金メダル取りを狙う日本にとっては脅威だが、上野に立ちはだかるのはオスターマンだけではない。