エース菅野は“生涯巨人”へまっしぐら…3年連続「メジャー断念」の舞台裏
巨人のエースが今年も残留を決めた。
海外FA権を持つ菅野智之(33)が8日、「来季もジャイアンツの一員としてセ・リーグ優勝、日本一を勝ち取ることしか考えていません」と球団を通じてコメントしたのだ。今季はシーズン最終登板で2年ぶりの2ケタ勝利(10勝7敗)を挙げたものの、前半戦は不調にあえいだ。当然、原監督も「15勝、16勝という期待をしているから」と苦言を呈す結果に終わった。
14勝2敗の好成績を残した20年オフ、球団にポスティングを認められ、メジャーリーグ移籍を目指した。しかし、「100%自分の中で納得できるものがなかった」と断念。6勝7敗に終わった昨オフも「代理人を代えてメジャー球団のフロントに『菅野に興味があるか、あるとすればどの程度の評価なのか』と探りを入れていた」(米国在住のメジャー関係者)と動いたものの、結局残留。それでも契約更改交渉後には、今後のメジャー挑戦について「諦めたわけじゃないけど、頭にちらつかせながらやるのはしんどい。目先の一球を大事にして、その結果どうなるか。いったん封印して集中していく」と含みを持たせていた。