エース菅野は“生涯巨人”へまっしぐら…3年連続「メジャー断念」の舞台裏
■2年7億円がせいぜいで…
さるメジャースカウトがこう言った。
「今季、菅野が登板する試合を複数のメジャー球団のスカウトが視察していた。まだメジャー挑戦を諦めていないという情報があったからです。しかし、後半戦で盛り返したとはいえ、昨年から今年前半の成績、コンディション、年齢を考えれば、巨人での今季6億円の年俸以上の高条件は望めない。これまでの実績から、先発5番手候補、あるいはロングリリーフとして獲得に乗り出す球団があるとは聞いた。年齢がネックだが、上原浩治(巨人)が2年1000万ドル(当時約9億4000万円)でオリオールズ入りしたのは34歳になる年。山口俊(巨人)も33歳になる年にブルージェイズと2年635万ドル(同7億円)で契約した。菅野が2年500万ドル(約7億3000万円)程度でもよしとするなら、手を挙げる球団はあったでしょう」
これは1年に換算すると3億6500万円。年俸6億円から稼ぎが大幅に減ってしまうことを「よしとしなかった」ということなのだろう。これで3年連続でメジャー挑戦断念。年齢的にも事実上の封印で「生涯巨人」ということになりそうである。