がん
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【胸部レントゲン写真】肺がん検診での発見率は0.05%程度
健診の「胸部レントゲン写真」は、もともと結核の早期発見を目指して、戦後に始まったものです。しかし、1960年代には、患者が急速に減少してきたこともあり、現在は、主に肺がんの早期発見を目的として行われています。 ただ、結核や肺...
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新型コロナは「人の別れ」に大きく関わる…まだ安心できない
「青空の会(がん遺族の会)のつどい」という会報が届きました。夫や妻、家族が亡くなった方からのお便りです。 この冊子が届くと、毎回、一気に読むのは「こころのひろば~寄せられたお便り」のコーナーです。今回は、編集されている中野貞彦...
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月経のたびに息切れが…女性の気胸の正体は「子宮内膜症」かもしれない
重度の生理痛に悩まされる「子宮内膜症」は、月経がある女性の10人に1人が発症する身近な病気だ。しかし、思いもよらない部位に子宮内膜症を発症し、意外な病気につながるケースがある。聖路加国際病院女性総合診療部部長の平田哲也氏に聞いた。 ...
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タレント原千晶さんは手術から13年で発症…がん手術後のリンパ浮腫は放射線治療なら免れる
「とうとうリンパ浮腫を発症してしまいました」とツイートしたのは、タレントの原千晶さん(49)です。2010年に子宮体がんで卵巣や卵管、リンパ節とともに子宮を全摘。手術から13年を経て、その後遺症が現れたのです。造影剤検査の結果、「左脚...
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検査入院の夜、突然、天井のスピーカーからコール音が響いた
先日、B病院に検査入院した時のお話です。がんの検査ではなく、心臓、冠動脈造影の検査をするためです。半年前にも受けた検査で経験していることもあり、検査そのものは安心していました。ただ以前、冠動脈に入れたステントが、その後どうなっている...
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舌がんは「舌を切らない手術」で治す! 治療の中心は切除だが…
若い世代でも発症するのが舌がんだ。20~30代の患者もいる。治療の中心は手術で、切除の程度によっては、「話す」「食べる」「味わう」といった舌の機能が損なわれることがある。 舌がんといえば、2019年にステージ4の舌がんを公表...
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男性乳がんを経験した野口晃一郎さん「転移と聞いて死を身近に感じた」
「なんで左胸だけへこんでるんだろう?」 ことの始まりは2016年、お風呂上がりに妻が言ったこのひと言からでした。その時は「ちょっと太っちゃったからかな」と笑いましたが、言われてみれば確かに左の乳首が陥没している。ふと「乳がん」...
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慶大の岸博幸教授が多発性骨髄腫を告白…移植と抗がん剤のつらい副作用
「多発性骨髄腫という病気を患ってるんです。その治療のために8月下旬まで入院。抗がん剤を使った治療をするので、かなりしんどそうではあります」 自らのツイッターにこう語ったのは、元通産官僚で慶大大学院メディアデザイン研究科教授の岸...
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チャットGPTの医療への応用は慎重にも慎重であって欲しい
対話型AI(人工知能)「チャットGPT」が、ここのところ急に話題になっています。ある知人の話では、たとえば大臣の国会答弁をまずチャットGPTに書かせ、それを担当者が書き直すことで、国会答弁前夜の作業がスムーズに進むといいます。しかし...
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一龍斎貞弥さんは悪性リンパ腫を克服「平静を装いながらトイレに駆け込んで…」
2021年1月初め、看護師さんが頭から足のつま先まで全身完全防備で、抗がん剤の点滴を打ちに来た姿を見て驚きました。「誤って抗がん剤が肌に触れないように」という理由です。「そんなに強い薬なんだ」と思ったと同時に、「それをこれから血管に...
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AIががん診断の主役になる…胃も大腸も精度は専門医並み
いろいろな分野でAIの活用が進んでいます。医療もしかりです。近い将来、医療現場でも欠かせない存在になります。今回は、医療とAIの関わりについてです。 国立がん研究センター東病院と理化学研究所の共同研究チームは今年6月、早期の...
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UCLAの教授だった同級生の訃報…元気で会えたら聞いてみたかった
大学の同級生S君の訃報が届きました。長く住んでいるアメリカで亡くなったのです。 10年ほど前になりますが、大学卒業後40年ぶりに会った彼は、ニコニコ笑顔で、胸を張っていました。学生時代は毅然として、堂々としていたS君とは思え...
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中咽頭がんから復帰したギタリスト西村智彦さん「ショックよりも納得感があった」
喉の違和感は2021年5月くらいから感じていました。もともと扁桃肥大で、良くなったり悪くなったりしていたんです。 ツアーのリハーサルが終わった頃、ふと首の後ろにしこりがあることに気づきました。1センチに満たないくらいのものが...
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特殊な膵臓がんでは手術で5年を超える延命も 旅行系YouTuberみずきさんが手術成功を報告
膵臓がんでステージ4と診断されたことを公表していた旅行系ユーチューバーのみずきさんについて、夫のこうへいさんが妻の手術成功を報告したことが話題になっています。診断当初は全身にがんが転移していて、抗がん剤治療でがんが縮小したため、手術...
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コーヒーとがんの関係…抗がん剤の効果を高めるとの研究も
毎朝のコーヒーは、「今日も一日生きる」と思わせてくれる、私にとってまさに“スタート”になっています。睡眠中はあれやこれや夢を見ることが多いのですが、それから朝が来ます。熱いコーヒーはひとつの幸せです。私は牛乳を少し入れますが、妻はブ...
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塩崎恭久元厚労相もPRするゲノム医療 費用対効果は健診に軍配
ゲノム医療は、遺伝情報を詳しく分析することで病気の診断や最適な治療法を見つける医療のことで、先月、超党派議員による議員立法でゲノム医療法が成立しました。さらに、自民党の国会議員や製薬企業などによる「ゲノム医療推進研究会」は、その推進...
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抗がん剤では80%の患者に脱毛が起こる…見た目の変化が苦痛に
父の話では、私は生まれて1~2カ月後にひどい発疹にかかったそうです。発疹は体中で、頭皮にも起こりました。その結果、頭皮には多数の小さな瘢痕が残り、父がバリカンで刈った私の頭は、小学校に入った頃に友達から「ハゲタマ56」と呼ばれたこと...
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放置すると悪性がんに進行…「日光角化症」を防ぐには紫外線対策を
顔や手の甲の赤いザラザラしたシミが治らない──。ひょっとしたら「日光角化症」かもしれない。日本では毎年新たに10万人が発症するとされ、放置すると悪性度の高い有棘細胞がんに進行して全身に転移する危険がある。虎の門病院皮膚科の林伸和氏に...
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作家・西加奈子さんはカナダで…海外でがん発覚、治療は現地か帰国か
直木賞作家・西加奈子さんの著書「くもをさがす」(河出書房新社)が売れています。ご主人やお子さんと一緒にカナダのバンクーバーで暮らしているときに乳がんと診断され、その治療経過やがんとの向き合い方などを時系列に記したノンフィクションです...
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乳がんに朗報! 世界初「ホウ素中性子捕捉療法」による試験的治療がスタート
日本人女性の9人に1人が罹患(りかん)すると言われる乳がん。「がんの統計2022」によると、2021年に新たに乳がんを患う人は9万4400人と予測されている。同年の死亡者数も1万4908人に上った。そんな乳がんに新たな武器が加わりそ...
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大腸カメラは痛くてつらい…いえ、楽ちんに受けられる方法があります!
アラフィフ記者が健康診断を受けたら、「便潜血検査、陽性。大腸内視鏡(大腸カメラ)を受けてください」との結果だった。痛い、つらいといわれる大腸内視鏡。痛くない検査はないものか。 便潜血反応は大腸がんのスクリーニング検査で、確定...
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膵臓がんで亡くなった先輩医師にはさまざまなことを教わった
私の先輩にあたるB先生は、出身大学で内科講師を務めた後、上京してがん専門病院に勤務し、ご自宅のある横浜から通勤されていました。 私が国立がんセンター(当時)で3年間の内科研修を受けた際、B先生を訪ねてみました。それが、B先生...
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白血病と闘うフリーアナの小澤由実さん「あと数か月放置していたら…」
「私が? 白血病? いやいや、そんなわけない」 そう思いました。その時点ではまだ、近所のクリニックを受診しただけだったので「血液の病気の可能性があります。たとえば悪性リンパ腫や白血病……」と言われても、きっと大きな病院で検査を...
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北別府学さんは65歳で他界…成人T細胞白血病は母乳からウイルス感染で発症する
抜群の制球力で「精密機械」と称された元広島カープの投手・北別府学さんの命を奪ったのは、白血病でした。まだ65歳の若さです。白血病は細胞の種類によって骨髄性とリンパ性、病気の進行によって急性と慢性があり、大きく4つに分かれます。たとえ...
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「がんになりやすい性格」というものは本当にあるのだろうか
Gさんは昼休みの時間に、会社の屋上で缶コーヒーを飲みながら、亡くなった上司のFさんを思い出していました。 「Fさんは膵臓がんで、わずか1年間の闘病だった。みんなから好かれ、とても良い方だった。部下のことを一生懸命考えてくれた。...
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抗菌剤を使うと肺がんが増える? 感染症専門誌で韓国の研究結果が論文報告
肺がんは医療の進歩した現在でも、予後の良くないがんのひとつとして知られています。肺がんの原因として第一に挙げられるのはたばこを吸うことで、喫煙者が減少するにつれて、たばこと関連する肺がんは減っていますが、たばことは関連が少ないタイプ...
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俳優の三宅弘城さんは妻の看取りを告白…末期がんの激痛は拠点病院の支援室に相談
「一年前の今日、2022年6月13日、妻が天国へ旅立ちました。膵がんでした。(中略)妻、49歳でした」 妻の一周忌に合わせ、伴侶を失ったことをツイートしたのは俳優の三宅弘城さん(55)です。妻亡き後、迷っていたものの、前に進む...
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胃がんの手術から2年目、夜な夜な“盗み食い”するようになって…
知人のKさん(68歳・男性)が胃がんと診断されて、胃の半分を切除する手術を受けたのが3年前になります。 手術後、1年間は抗がん剤治療を行いました。この間、体重は手術する前の元気な時から比べて7キロほど減りました。それでも、下...
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堀越のりさん 31歳で子宮頸がんの疑い…がんではないものを「切る」ことに納得できなかった
毎年、子宮頚がん検診を受けていた中で、ある年、陽性の判定が出たのです。「子宮頚がんの疑いがあります」と言われてしまったとき、「こんなにまめに検査しているのに、たった1年でがんの話になってしまうのか」とちょっと悔しい気持ちでした。 ...
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上岡龍太郎さんの訃報で改めて「がんで死にたい」と思い直した
元タレントの上岡龍太郎さんの訃報が報じられました。享年81。先月半ばに大阪府内の病院で息を引き取り、葬儀などはすでに身内で済ませたそうです。 2000年の突然の引退から23年。レジェンド芸人の命を奪ったのは、肺がんと間質性肺...