がん
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心臓疾患を発症したがん患者はまず心臓の治療を行うのが原則
よく使われている抗がん剤の中には心臓に対する毒性が認められるタイプがあり、副作用として心不全を起こすケースがあります。中でも「アントラサイクリン系」の抗がん剤は、使用している患者さんの約10%で副作用として心臓の機能に障害が起こり、...
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老化した体のあちこちが気になってルーティンワークが増えた
Gさん(70歳・男性)は会社をリタイアして5年になります。そんなGさんの毎日のルーティンワークを紹介します。 朝、起きて、ヒゲを剃り、顔を洗います。そして朝食後に歯を磨きます。 朝食はパンですが、食べ方があります。厚切りのト...
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古村比呂さんがつらさを吐露 女性のがんは夫のサポート次第で夫婦関係に明暗
読者の中にも、妻ががんになってつらい思いをされた人がいるかもしれません。子宮頚がんの再々再発で闘病中の女優の古村比呂さん(57)は子宮の日(4月9日)に合わせてブログを更新。子宮を全摘したときの気持ちを吐露しています。 「子宮...
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担当医の栄転を手放しには祝福できない…がん患者の複雑な心境
Bさん(68歳・男性)は、ある病院で膵臓がんの手術を受け、退院後は消化器外来に通院しています。 この4月のことです。担当のS医師から「次回の診察は6月に予約しますが、僕は九州の方の病院に転勤することになりました。6月から担当...
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善本考香さん 子宮頸がんで転移と再発を繰り返し…「ただ死ぬのが怖かった」
治療しても治療しても、転移・再発を繰り返しました。余命宣告もされましたし、「ここまでして生きる意味ある?」と思ったこともあります。でも、諦められなかったんです。自分の命を自分で救いたかった。治療を続けられたのは「娘のため」なんてきれ...
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「つらい。もう、逝かせてくれ」坂本龍一さんの闘病生活が伝える教訓
音楽家坂本龍一さんの訃報は、世界中を涙で濡らしています。享年71。私も大好きだっただけに、残念でなりません。しかし、その闘病ぶりは、がん専門医の私から見てとても示唆に富んでいます。 坂本さんは2014年に中咽頭がんを患い、放...
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がんの診断・治療はゲノム医療と新世代コンピューターが個別化治療を実現する
がんとは正常な細胞の遺伝子が傷ついてできた異常な細胞が無秩序に増え続ける病気のこと。かつては「病の帝王」と言われ、かかると必ず死ぬと思われてきたが、いまはがんで死亡する確率は、男性で26.7%、女性は17.8%と過去に比べて低くなっ...
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「家に帰りたい」と漏らす大腸がんの夫…看護と介護を決めた妻の思い
大腸がんの治療を受けている男性患者(75歳)の奥さんのお話です。 ◇ ◇ ◇ 抗がん剤治療の予定だったのに、担当医から「体力的にもう無理です」と言われ、入院している夫も「家に帰りたい」と言います。 転移し...
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小倉一郎さん肺がんとの闘い「子供たちに伝えたとき、ガマンしていた涙がワーッと」
去年3月、ステージ4の「肺がん」と宣告されました。判明したきっかけは骨折でした。一昨年12月、ドラマ「さすらい署長 風間昭平」(テレビ東京系)のロケ先の福島で、移動車のレールの枕木の下に右足先が入り込んでひっくり返り、右足首を骨折し...
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前立腺がんの新たな血液検査の利用価値 PSA検査より高精度
男性も年を重ねると、前立腺の異常を心配するかもしれません。そこにできる腫瘍が前立腺がんで、PSA検査で調べることができます。採血で測定できるため簡便ですが検査精度に問題があることがネック。このほど弘前大の研究グループが、より精度の高...
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「4」が気になる…末期がんで緩和病棟に入った男性の心境
Cさん(53歳・男性)は、大腸がんと闘って3年になります。肝臓や骨盤内に転移が多数あり、今は下肢の浮腫に悩んでとうとう治療を諦め、ひとりでは暮らせないことから緩和病棟へ入院させてもらいました。 そんなCさんの日記の一部です。...
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KANの告白で話題 「メッケル憩室がん」は転移なければ手術で治癒も
「愛は勝つ」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターのKANさん(60)が、メッケル憩室がんであることを公表し、話題を呼んでいます。聞きなれない病名だけに、皆さんも驚かれたかもしれません。 憩室は、腸などの壁の一部が袋...
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「マイクロCTC検査」で全身のがんを早期発見 1回5分の採血でOK
日本人の2人に1人が発症し、40代以降で最も死亡率が高いのが「がん」である。5大がん(肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がん)では、ステージ1で発見された場合の5年生存率が94%なのに対し、ステージ4まで進行していた場合では23...
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元芸人の宮野貴至さんは希少がんで左腕切断を即決…実はイキッていた
「類上皮血管肉腫」は100万人に1人、「類上皮肉腫」は年間罹患数20~30人という希少がんで、両方を発症したケースは、今のところWHO(世界保健機関)には報告がないそうです。世界でたった1人の病気にかかりました。 初めは左手の...
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扇千景さんが他界 食道胃接合部がんはピロリ除菌とメタボで増加
初代国交相や女性初の参院議長など要職を歴任された元国会議員・扇千景さんの訃報が報じられました。死因は、食道胃接合部がん。卒寿手前の89歳でした。 食道と胃のつなぎ目は食道胃接合部と呼ばれます。その上下2センチの領域に発生した...
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末期がんの男性は食事が中止になり「死が近づいた」と思った
Kさん(68歳・男性)は手術不能の胃がんで、消化器内科に入院していました。薬物治療を2次治療まで行いましたが、効果がなく断念しました。腹水がたまってきて、食事はわずかしか取れなくなり、がん性腹膜炎に進んだとのことでした。 腹...
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精巣がんでは精子凍結保存で抗がん剤治療後の子づくりに備える
精巣にがんが……。そんな診断を受けたら、男性は男としての行く末を考えるかもしれません。そのがんと闘っているのが、ダルビッシュ賢太さん(31)。そう、WBC日本代表で投手陣の大黒柱・ダルビッシュ有さん(36)の弟で、SNSに抗がん剤の...
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命を考える──恩師の人柄と考えに触れて思わされたこと
ある年の4月、某大学のT教授の定年退官記念パーティーが開催され、お世話になった私はその会に出席しました。近い座席に、私の母校の産婦人科教授だった品川信良先生がおられました。先生はおそらく80歳代の後半になっていたと思いますが、お元気...
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9人に1人が乳がんを罹患 10年生存率をほぼ100%を可能にするポイント
30~64歳の女性のがん死亡数1位が乳がんだ。40歳以上から急増し、働き盛りや子育て真っ最中の世代もかかる。 「乳がんは10年前は20人に1人が発症する病気でしたが、今の罹患率は9人に1人。身近な人がかかったため不安で、と乳が...
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糟谷悟さんは悪性リンパ腫を克服「ランナーでなければ気づけなかった」
「調べられる検査はなんでもしてください。自分は絶対、病気だから」 そう医師に訴えて、やっと見つけてもらった「悪性リンパ腫」でした。ステージは2。割と早く気づいた方だと思います。 それは2013年でした。ランナーとして走...
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29歳の女流棋士・堀彩乃さんが舌がん罹患 2週間以上の口内炎は専門医へ
人生の楽しみの一つに食事があると思います。そんな楽しみを奪いかねないのが舌がんで、女流棋士の堀彩乃さんが罹患したことを公表されました。まだ29歳。この報道に驚いた方は、少なくないでしょう。 日本女子プロ将棋協会などによると、...
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なるべく楽に最期を迎えられるようお手伝いをしてもらいたい…末期がんの夫と暮らす妻の思い
「透析やめてからが大変になってくるのかなと自分では思うのですが、大丈夫でしょうか」(妻) 「大丈夫だと思います。ご不安なこととかはありますか?」(私) 昨年11月初旬のことです。自宅に伺った私たちにこう話しかけてきたのは...
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後藤祐樹は「変わってあげたい」と…妻が子宮頚がん、夫も悩む子供と治療の問題
妻ががんになったら、夫もつらいでしょう。そう思わせるツイートが話題になっています。元モーニング娘。の後藤真希さん(37)の弟でタレントの後藤祐樹さん(36)の投稿です。 報道を総合すると、後藤さんの妻は、不妊治療を受けている...
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お腹が痛い…胃だけではなく「胆道がん」もチェック 受診が遅れる、見つかった時は末期がん
2月は胆道がん啓発月間。日本では胆道がんの罹患率は欧米に比べて高く、死亡数も多い。胆道は、肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道の総称だ。胆汁を流す管が胆管で、肝臓の中にあるものが肝内胆管、外にあるものが肝外胆管。 また、胆汁を...
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今度は自分で旅行に…肺がんで脳転移もわかった祖父からのメール
友人から紹介された大学生のB君から、こんなお話を聞きました。 ◇ ◇ ◇ 私の祖父(73歳)は元気で、長く自宅にひとりで暮らしていました。毎朝、ラジオ体操を欠かさず、図書館に通い、近くに住む娘にあたる私の母と、...
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元気だったので驚いた…小説家の水戸泉さん子宮体がんを振り返る
去年6月に子宮と卵巣、卵管、リンパ節の全摘出手術を受けました。その後、12月まで抗がん剤治療をして、現在は経過観察中です。 異変は昨年2月でした。突然、生理が止まらなくなったのです。それまでの生理は規則正しく、生理痛もなく、...
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お笑い芸人オガタ。さんが36歳で急逝…大腸がん若年発症の要因は?
まだ若いのに……。多くの方がそう思ったでしょう。お笑いコンビ、ザ・ギンギンマルのオガタ。さんが大腸がんで亡くなったと報じられています。まだ36歳です。 報道によると、2020年の秋に直腸がんが見つかり、摘出手術。翌年にはライ...
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マスターの“説得”で命を救われた男性が今度は胃の検査で…
65歳の独身男性Sさんは、40年間、林業関係の会社に勤務していました。夕方、仕事が終わると、いつも会社近くの飲み屋横町に出かけました。行きつけの居酒屋は決まっていて、夏の暑い日も雪が降る日も、毎回3軒“はしご”をしました。 ...
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膵がんの5年生存率0%を変える「コンバージョン手術」とは 最新治療に取り組む名医に聞く
膵がんは、見つかった時には「手術ができない進行がん」というケースが圧倒的に多い。予後の悪さは、がんの中でワーストだ。この状況をなんとかできないかと最新治療に取り組んでいるのが富山大学付属病院消化器・腫瘍・総合外科の藤井努教授だ。 ...
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秋野暢子さんがブログで吐露…抗がん剤後遺症の痺れ対策に生活の工夫を
「相変わらず足が痺(しび)れてます」 食道がんで闘病中の女優・秋野暢子さん(66)は今月6日、こんな書き出しで自らのブログに近況を報告しました。読者の方が驚くのは、次の記述でしょう。 「今日、運動をご一緒した方が10年ほ...