著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

白米より玄米というが…糖尿病を予防する食事の決め手は?

公開日: 更新日:

 糖尿病(2型糖尿病)は国民病といってもいい、生活習慣病の代表です。新薬が開発されるなど、その治療も進歩していますが、予防できればそれに越したことはありません。糖尿病の予防のためには、定期的な運動の習慣と健康的な食事が2本柱であることは昔から変わりません。

 それでは、糖尿病を予防する食事とはどのようなものなのでしょうか? 白いご飯や、食パンなどの白いパンは減らした方がよく、ベーグルのような茶色いパンや、玄米などの精製していない米を、代わりに食べることがよいとされています。こうした精製されていない穀物には、食物繊維や抗酸化物質など、多くの内臓脂肪を減らすような成分が含まれているからです。

 ただ、実際にそうした食事で本当に糖尿病が予防できるかどうかは、あまりしっかりと証明された事実ではありませんでした。

 今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という一流の医学誌に、それについての最新の研究が紹介されています。医療従事者を対象とした大規模なデータを解析した結果として、精製していない穀物を多く取る食事をしていると3割程度、糖尿病になる危険性が減少していたのです。シリアルやオートミールにも同様の効果がある一方で、ポップコーンはむしろ糖尿病のリスクを増やしていました。糖尿病の予防のためには、精製していない穀物がよいのは確かなことであるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース