サッカー
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「メキシコ五輪得点王」になって海外の6つのプロクラブから誘いを受けた
メキシコから帰国したのが1968年の10月28日の午後10時前くらい。 羽田空港で大勢のサポーターたちの出迎えを受け、テレビカメラのまぶしいライトを浴びながら歩く……なんてイマドキの光景はなかった。 翌29日に東京・赤坂...
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メキシコ五輪直後の「世界選抜チーム」入りは結婚式があるので断った
1968年10月24日にメキシコ五輪の3位決定戦でメキシコを破って銅メダルを獲得し、25日は自由時間だったので選手村で同室だった早稲田大3学年先輩の松本育夫さん、関西大OBでヤンマーの1期後輩だった湯口栄蔵と繁華街をブラブラした後、...
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「それって何ですか?」アジア人初の五輪得点王の裏で起こっていたこと
1968年メキシコ五輪の3位決定戦で開催国のメキシコを破った日本代表は、サッカークレージーだらけの地元メキシコ人にしてみたら「銅メダルを持ち去った憎きハポン(日本)」ということになるが、彼らは日本に対してリスペクトの念を持って接して...
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1968年メキシコ五輪表彰式では、なぜか岡野コーチの首に銅メダルがぶら下がった
1968年メキシコ五輪は、開催国メキシコもアジア代表の日本も、参加16カ国が等しく「中1日」の強行日程を強いられた。 10月24日の3位決定戦も、22日の準決勝から「中1日」でキックオフされた。しかし、決勝だけは特別やった。...
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メッシ史上最多8度目「バロンドール」受賞 W杯でアルゼンチンを36年ぶりの優勝に導く
サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する2022-23年の最優秀選手賞「バロンドール」の表彰式が30日(日本時間31日)、パリで開かれ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が受賞した。36歳での受賞は1956年に41歳...
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代表デビュー戦の最中に直立不動で八重樫主将の説教を聞いた
メキシコ五輪で銅メダルを獲得した日(1968年10月24日)の夜、選手村の食堂で祝勝会が開かれた。メキシコ入りしたのが、ちょうど1カ月前の9月25日。10月14日の初戦から中1日6試合の過密日程で選手は疲労困憊し、ビールがノドを通ら...
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銅メダル獲得の祝勝会での粋な計らい…長沼監督がビールもたばこもOKの大盤振る舞い
1968年10月24日午後3時30分。銅メダルをかけた3位決定戦がキックオフされた。ホスト国メキシコを相手に前半を2-0とリードして折り返したが、後半は実力上位のメキシコの怒涛の攻めにさらされ、自分以外は自陣に引きこもって守備一辺倒...
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町田ゼルビア黒田剛監督の「原点」は30年前の1本の電話…プロ1年目でクラブ初のJ1昇格に導く
J2首位のFC町田ゼルビア(東京・町田市)が21日、敵地でのロアッソ熊本戦に3-0で勝利し、3試合を残してクラブ史上初となるJ1昇格を決めた。 昨シーズンまで20年以上に渡って青森山田高サッカー部を率い、常勝軍団を作り上げた...
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三笘薫「年俸7.5億円4年契約」ブライトンと好条件での延長で金満クラブ移籍への秒読み開始
英プレミア・ブライトンが20日、日本代表MF三笘薫(26)と結んでいる契約を「2027年6月末まで延長する」ことを正式に発表した。 21年8月に年俸1億7000万円の4年契約でブライトン入りした三笘は、22年カタールW杯後に...
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地元メキシコファンから「ハポン!ハポン!」とまさかの大声援が
メキシコ五輪の3位決定戦・メキシコ戦のハーフタイムだった。ロッカールームに引き揚げると日本サッカーの父・クラマーさんが入って来た。 そして落ち着いた物言いで檄を飛ばした。 「3位になって銅メダルを獲得すればアジアのサッ...
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殊勲のPK阻止 走り寄る歓喜のイレブンを尻目にGK横山さんは沈着冷静だった
「前半の殊勲者は2得点を決めたガマ。そして後半の殊勲者はPKを止めたGKのヨコヤマだ」 1968年メキシコ五輪の3位決定戦でホスト国メキシコを2-0で打ち負かし、銅メダルを獲得すると「日本サッカーの父」と呼ばれるクラマーさんが...
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銅メダルをかけたメキシコ五輪3位決定戦の2点目はトラップミスやった
1968年メキシコ五輪の3位決定戦は、ホスト国メキシコが相手やった。アステカスタジアムには、10万5000人の大観衆が詰め掛けた。 前半17分に決めた先制点は、当たり損ないのボールが、ゴール右下にゴロンゴロンと入っていった。...
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相手GKもビックリ! メキシコ戦の先制点、実は当たり損ないのミスキックやった
メキシコ五輪のサッカーは「中1日」のハードなスケジュールやった。 1次リーグ3試合、準々決勝、準決勝、そしてホスト国メキシコとの3位決定戦。試合やってオフ、試合やってオフ……の繰り返し。そりゃ疲れへんほうがおかしい。でもメキ...
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メキシコとの3位決定戦は完全アウェー状態、勝機は日本にあった
メキシコ五輪の3位決定戦(1968年10月24日)の試合会場は巨大スタジアムのアステカやった。収容人数は立ち見席を含めると12万人とも13万人とも言われていた。 3年前に建てられたばかりの新設スタジアムで対戦相手はホスト国の...
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メキシコ五輪準決勝でハンガリーに大敗…クラマーさんが沈鬱ムードを払拭してくれた
1968年メキシコ五輪準決勝・ハンガリー戦は0-5の完敗に終わった。 試合前夜、馴染みの地元レストラン「リンコン・ガウチョ」に集まった。 いつものようにFIFAの技術委員としてメキシコ入りしていた「日本サッカーの父」...
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釜本邦茂が自ら語る「ガマッチョ」と呼ばれるようになった由来
メキシコ五輪の3位決定戦・メキシコ戦を振り返る前に、今回の連載のタイトル「ガマッチョ」について話してみよか。 それなりにサッカー界で名を成せたのは、まずは頑強な体を授けてくれた両親のおかげや。心から感謝せなアカンな。 ...
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ケガ続きの冨安健洋は“屈強な肉体”を手に入れて3年後のW杯で眩い輝きを放つ
ドイツを筆頭に強豪撃破が続いている第2次森保日本。チームの機運を大いに押し上げているのが、冨安健保の完全復活だろう。 第1次森保日本が発足した2018年に日本代表デビューし、19歳でDFの定位置を確保した男は「冨安がいれば日...
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エライこっちゃ!「ゴールの枠がとてつもなく狭く見える」と戦慄
1968年メキシコ五輪の準々決勝で難敵フランスに3-1の快勝劇を収め、チーム全員が大きな達成感に包まれた。 「これでメダルを持って日本に帰ったら大変な騒ぎになるな」。そんなことを選手同士で言い合いながら、スタジアムを後にしたこ...
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三笘薫がブライトンと5年の長期契約で合意 年俸7.5億円は日本人選手最高額!
サッカー日本代表MFの三笘薫(26)が、英プレミアリーグ、ブライトンと新たに2028年までの5年の長期契約で合意した。英メディア「ロンドン・ワールド」が報じた。 報道によると「週給8万ポンド(約1450万円)で、年俸に換算す...
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伊東“イナズマ”純也はもっと評価されていい! 来夏は欧州移籍市場のサプライズにもなれる
9月のドイツ戦(ボルフスブルク)の先制弾にトルコ戦(ゲンク)のPK奪取と今や日本代表エースの座をほしいままにしている。所属先でも直近10月1日のリヨン戦で2点に絡む大活躍を見せるなど、彼は30歳アタッカーの既成概念を覆す圧倒的存在感...
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メキシコ五輪準決勝の相手、旧共産国のハンガリーはあらゆる面で日本を上回っていた
準々決勝で欧州の難敵フランスを3-1で下した。相手DFの厳しいマークにこけそうになりながらズバッと先制点を決め、杉山隆一さんのロビングボールを胸トラップで落としてドカ~ンと2点目を決めた。 両方とも会心の一撃やった。五輪史上...
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“忍者”町野修斗が目指す 新天地ドイツ2部からCLレベルのクラブへのステップアップ
カタールW杯日本代表に追加招集され、26番目の選手として大舞台に参戦しながら出番なしに終わった町野修斗は今夏、ドイツ2部・キールに新天地を見出した。 「海外へ行きたいと思ったのは、昨年9月のアメリカ戦(デュッセルドルフ)で何も...
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ドイツ2部の田中碧 “鉄板ボランチ”遠藤航・守田英正に追い付け、追い越せで浮上する
「25歳はもう若くないけど、若い時の気持ちを忘れずに、年齢に囚われずサッカーしたいと思います」と9月10日の誕生日に25歳の抱負を語った田中碧(デュッセルドルフ)。 第2次森保日本初陣だった3月シリーズの後、右ひざ内側じん帯断...
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ベルギー1部の伊藤涼太郎は「短期間で新天地に行けるようにしたい」と野心を露わにした
「欧州の中で日本人選手が存在感を放って活躍しているなと思いました」 9月26日に欧州視察から帰国し、報道陣の前でこう語った日本代表の森保一監督。その最たる存在が今夏ベルギー1部・シントトロイデンへ赴いた伊藤涼太郎だろう。 ...
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大型FWのオランダ小川航基は「呼ばざるを得ないと思わせる活躍をしたい」と気迫を押し出した
かつて「東京五輪世代のエースFW」と位置付けられ、日本代表デビューとなった2019年東アジアE-1選手権・香港戦(釜山)でいきなりハットトリックを達成した小川航基(NECナイメンヘン)。 その後は代表から遠ざかっていたが、...
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W杯アジア枠は4.5→8.5に拡大 中国は2002年以来のW杯出場を果たせるか
いよいよ11月から2026年アメリカ・カナダ・メキシコW杯のアジア2次予選が始まります。 中国の武漢三鎮足球倶楽部(ホーム・湖北省武漢市)でコーチをしている身としては、日本代表の動向とともに中国がW杯に出場できるかどうか、も...
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フランスに勝ち日本サッカー史上最高位のベスト4も…涙を流す先輩に「メダルを取りましょう」
1968年メキシコ五輪の初戦・ナイジェリア戦でハットトリック(1試合で3得点)を決めたことでプレッシャーから解放され、ブラジル戦もスペイン戦も肩の力がスッと抜け余裕を持ってプレーすることができた。 準々決勝のフランス戦では、...
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中国サッカーは日本のライバルになれるのか 勝利したドイツ&トルコ戦は大きな話題に
私が「武漢三鎮足球倶楽部(ホーム・湖北省武漢市)」のヘッドコーチとして働いている中国でも、日本代表がドイツ代表を4-1で、トルコを4-2で破った試合は、大きな話題になりました。 日本が大きな成長を見せているのは、多くの選手が...
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準々決勝フランス戦2ゴール 3-1の快勝劇で“日本サッカーの父”クラマーさんに恩返し
準々決勝のフランス戦からは「負ければ荷物をまとめて帰国するしかない」ノックアウト方式となる。 「日本サッカーの父」と呼ばれるクラマーさんはFIFAの技術担当コーチとしてメキシコ五輪に派遣されていたが、そこは筋金入りの日本びいき...
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中村敬斗は23歳の苦労人 ランスのチームメート伊東純也とのコンビ磨きブレーク狙う
「代表3試合(の中で)ちゃんと試合に出たのは2戦目。そこで3点取れるのは大きいですよね。みんなのパスあってこそなんで、マジで感謝ですね」 9月12日のトルコ戦(ゲンク)で立て続けに2得点を叩き出し、3月のウルグアイ戦(東京・国...