サッカー
-
早大のオンボロ合宿所で布団1枚分の「タコ部屋暮らし」の思い出
早稲田大に入学したのは1963年春。同期に広島、福岡、茨城とか地方出身者が6人いた。 親元を離れた新人は、全員が早大ア式蹴球部の合宿所に入るのが決まりやった。最寄り駅は西武新宿線の東伏見駅。陸上部やホッケー部、ラグビー部やス...
-
早大蹴球部で再会…1学年上の森孝慈さんは浪人して一般受験で合格していた
高校選びで父・正吉と意見が真っ向から対立したけど、大学を決める時もひと悶着あった。 戦前から三菱系の企業で働いていた父の願いは「京都・太秦の自宅から通える関西学院大に進んで三菱重工に入社する」やった。勤務先の上司に関学大サッ...
-
元なでしこ“ボンバー”こと荒川恵理子さん 44歳でも現役バリバリは「ケガがきっかけ」の真意
8月20日にスペイン優勝で幕を閉じたFIFA女子ワールドカップ。なでしこジャパンはベスト8と健闘し、大いに盛り上げてくれた。女子サッカー選手といえば、ボンバーヘッドでアテネ五輪などで活躍した荒川恵理子さんが思い出される。荒川さん、今...
-
強豪・山城高に入学したくてハンストをやったというのは“デマ”や
奈良県出身の父・正作は、関西大で勉強しながら「弁護士を目指していた」と母・よしこから何度も聞かされた。それから「弁護士の妻になれると思って嫁いでみたら……だまされたわ」とボヤくのが常やったが──。 夢破れて京都市で警察官にな...
-
釜本家では「地震・雷・火事」ときて最後は「オフクロ」だった
現役時代というか、今でもそうだが、自分の背丈は「179センチ」ちゅうことになっている。本当は181センチ。生まれた当時は「大男総身に知恵が回りかね」という言葉が一般的やった。高身長は「動きがのろくてトロくさいヤツ」というイメージやな...
-
森保ジャパン“5得点荒稼ぎ”W杯予選アウェーのシリア戦、テレビもネットも「放映なし」の舞台裏
2026年北中米(米国、カナダ、メキシコ)共同開催W杯アジア2次予選で森保ジャパン(世界ランク18位)が21日、中立地のサウジアラビアでシリア(同92位)と対戦して5-0で圧勝した(日本時間午後11時45分キックオフ)。 序...
-
野球じゃなくてサッカーを選んだのは、姉という「陰の仕掛け人」がおったから
メキシコ五輪得点王の看板をぶら下げて「W杯に出場してドイツでプロになる」と思っていた矢先にウイルス性肝炎にかかった。25歳やった。絶対安静で療養に専念。女性のウエストほどあった太ももが、みるみるうちにやせ細っていった。 でも...
-
ウイルス性肝炎で50日間の強制入院 イメージ通りに体が動かなくなった
1969年6月中旬にウイルス性肝炎と診断されて兵庫・西宮病院に強制入院となった。感染経路は不明。前年のメキシコ五輪から過密日程が続き、2月にはインドネシア、カンボジア、マレーシア、タイ、シンガポールをヤンマーの単独チームで回った。ど...
-
「なぜドイツに移籍しなかった?」何度も聞かれた質問、今の釜本の答えはこうや
1968年メキシコ五輪で銅メダルと得点王のタイトルを獲得すると海外のプロ6クラブから誘われた。ドイツ1部の1860ミュンヘン(現3部)、五輪本大会の10カ月前に留学していた2部ザールブリュッケン(現3部)のどっちでプレーしようかな…...
-
Jリーグの複数クラブが国税局から申告漏れを指摘されていた…スポーツ報知が報じる
サッカーのJリーグに加盟する複数クラブが、国税局から申告漏れを指摘されていたことが分かったと、10日のスポーツ報知が報じた。 記事によると、主にクラブ側が負担している外国人選手の報酬に課される納税をめぐり、所得税だけが適用さ...
-
「メキシコ五輪得点王」になって海外の6つのプロクラブから誘いを受けた
メキシコから帰国したのが1968年の10月28日の午後10時前くらい。 羽田空港で大勢のサポーターたちの出迎えを受け、テレビカメラのまぶしいライトを浴びながら歩く……なんてイマドキの光景はなかった。 翌29日に東京・赤坂...
-
メキシコ五輪直後の「世界選抜チーム」入りは結婚式があるので断った
1968年10月24日にメキシコ五輪の3位決定戦でメキシコを破って銅メダルを獲得し、25日は自由時間だったので選手村で同室だった早稲田大3学年先輩の松本育夫さん、関西大OBでヤンマーの1期後輩だった湯口栄蔵と繁華街をブラブラした後、...
-
「それって何ですか?」アジア人初の五輪得点王の裏で起こっていたこと
1968年メキシコ五輪の3位決定戦で開催国のメキシコを破った日本代表は、サッカークレージーだらけの地元メキシコ人にしてみたら「銅メダルを持ち去った憎きハポン(日本)」ということになるが、彼らは日本に対してリスペクトの念を持って接して...
-
1968年メキシコ五輪表彰式では、なぜか岡野コーチの首に銅メダルがぶら下がった
1968年メキシコ五輪は、開催国メキシコもアジア代表の日本も、参加16カ国が等しく「中1日」の強行日程を強いられた。 10月24日の3位決定戦も、22日の準決勝から「中1日」でキックオフされた。しかし、決勝だけは特別やった。...
-
メッシ史上最多8度目「バロンドール」受賞 W杯でアルゼンチンを36年ぶりの優勝に導く
サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する2022-23年の最優秀選手賞「バロンドール」の表彰式が30日(日本時間31日)、パリで開かれ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が受賞した。36歳での受賞は1956年に41歳...
-
代表デビュー戦の最中に直立不動で八重樫主将の説教を聞いた
メキシコ五輪で銅メダルを獲得した日(1968年10月24日)の夜、選手村の食堂で祝勝会が開かれた。メキシコ入りしたのが、ちょうど1カ月前の9月25日。10月14日の初戦から中1日6試合の過密日程で選手は疲労困憊し、ビールがノドを通ら...
-
銅メダル獲得の祝勝会での粋な計らい…長沼監督がビールもたばこもOKの大盤振る舞い
1968年10月24日午後3時30分。銅メダルをかけた3位決定戦がキックオフされた。ホスト国メキシコを相手に前半を2-0とリードして折り返したが、後半は実力上位のメキシコの怒涛の攻めにさらされ、自分以外は自陣に引きこもって守備一辺倒...
-
町田ゼルビア黒田剛監督の「原点」は30年前の1本の電話…プロ1年目でクラブ初のJ1昇格に導く
J2首位のFC町田ゼルビア(東京・町田市)が21日、敵地でのロアッソ熊本戦に3-0で勝利し、3試合を残してクラブ史上初となるJ1昇格を決めた。 昨シーズンまで20年以上に渡って青森山田高サッカー部を率い、常勝軍団を作り上げた...
-
三笘薫「年俸7.5億円4年契約」ブライトンと好条件での延長で金満クラブ移籍への秒読み開始
英プレミア・ブライトンが20日、日本代表MF三笘薫(26)と結んでいる契約を「2027年6月末まで延長する」ことを正式に発表した。 21年8月に年俸1億7000万円の4年契約でブライトン入りした三笘は、22年カタールW杯後に...
-
地元メキシコファンから「ハポン!ハポン!」とまさかの大声援が
メキシコ五輪の3位決定戦・メキシコ戦のハーフタイムだった。ロッカールームに引き揚げると日本サッカーの父・クラマーさんが入って来た。 そして落ち着いた物言いで檄を飛ばした。 「3位になって銅メダルを獲得すればアジアのサッ...
-
殊勲のPK阻止 走り寄る歓喜のイレブンを尻目にGK横山さんは沈着冷静だった
「前半の殊勲者は2得点を決めたガマ。そして後半の殊勲者はPKを止めたGKのヨコヤマだ」 1968年メキシコ五輪の3位決定戦でホスト国メキシコを2-0で打ち負かし、銅メダルを獲得すると「日本サッカーの父」と呼ばれるクラマーさんが...
-
銅メダルをかけたメキシコ五輪3位決定戦の2点目はトラップミスやった
1968年メキシコ五輪の3位決定戦は、ホスト国メキシコが相手やった。アステカスタジアムには、10万5000人の大観衆が詰め掛けた。 前半17分に決めた先制点は、当たり損ないのボールが、ゴール右下にゴロンゴロンと入っていった。...
-
相手GKもビックリ! メキシコ戦の先制点、実は当たり損ないのミスキックやった
メキシコ五輪のサッカーは「中1日」のハードなスケジュールやった。 1次リーグ3試合、準々決勝、準決勝、そしてホスト国メキシコとの3位決定戦。試合やってオフ、試合やってオフ……の繰り返し。そりゃ疲れへんほうがおかしい。でもメキ...
-
メキシコとの3位決定戦は完全アウェー状態、勝機は日本にあった
メキシコ五輪の3位決定戦(1968年10月24日)の試合会場は巨大スタジアムのアステカやった。収容人数は立ち見席を含めると12万人とも13万人とも言われていた。 3年前に建てられたばかりの新設スタジアムで対戦相手はホスト国の...
-
メキシコ五輪準決勝でハンガリーに大敗…クラマーさんが沈鬱ムードを払拭してくれた
1968年メキシコ五輪準決勝・ハンガリー戦は0-5の完敗に終わった。 試合前夜、馴染みの地元レストラン「リンコン・ガウチョ」に集まった。 いつものようにFIFAの技術委員としてメキシコ入りしていた「日本サッカーの父」...
-
釜本邦茂が自ら語る「ガマッチョ」と呼ばれるようになった由来
メキシコ五輪の3位決定戦・メキシコ戦を振り返る前に、今回の連載のタイトル「ガマッチョ」について話してみよか。 それなりにサッカー界で名を成せたのは、まずは頑強な体を授けてくれた両親のおかげや。心から感謝せなアカンな。 ...
-
ケガ続きの冨安健洋は“屈強な肉体”を手に入れて3年後のW杯で眩い輝きを放つ
ドイツを筆頭に強豪撃破が続いている第2次森保日本。チームの機運を大いに押し上げているのが、冨安健保の完全復活だろう。 第1次森保日本が発足した2018年に日本代表デビューし、19歳でDFの定位置を確保した男は「冨安がいれば日...
-
エライこっちゃ!「ゴールの枠がとてつもなく狭く見える」と戦慄
1968年メキシコ五輪の準々決勝で難敵フランスに3-1の快勝劇を収め、チーム全員が大きな達成感に包まれた。 「これでメダルを持って日本に帰ったら大変な騒ぎになるな」。そんなことを選手同士で言い合いながら、スタジアムを後にしたこ...
-
三笘薫がブライトンと5年の長期契約で合意 年俸7.5億円は日本人選手最高額!
サッカー日本代表MFの三笘薫(26)が、英プレミアリーグ、ブライトンと新たに2028年までの5年の長期契約で合意した。英メディア「ロンドン・ワールド」が報じた。 報道によると「週給8万ポンド(約1450万円)で、年俸に換算す...
-
伊東“イナズマ”純也はもっと評価されていい! 来夏は欧州移籍市場のサプライズにもなれる
9月のドイツ戦(ボルフスブルク)の先制弾にトルコ戦(ゲンク)のPK奪取と今や日本代表エースの座をほしいままにしている。所属先でも直近10月1日のリヨン戦で2点に絡む大活躍を見せるなど、彼は30歳アタッカーの既成概念を覆す圧倒的存在感...