著者インタビュー
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「あけくれの少女」佐川光晴氏
「あけくれの少女」佐川光晴氏 舞台は1980年代の広島の尾道。両親と弟とで暮らす小学校5年生の真記には、心配事があった。それは本家の養女話がこっそりと持ち上がっていること。子どものいない伯父夫…
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「きらん風月」永井紗耶子氏
「きらん風月」永井紗耶子著 今からおよそ200年前の文化15年。隠居の身となっていた元老中・松平定信は、お忍び旅の帰途、東海道・日坂宿(現在の静岡県掛川市)の小さな煙草屋に立ち寄った。 …
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「仕事のためには生きてない」安藤祐介氏
「仕事のためには生きてない」安藤祐介氏 ドラマ化された作品をはじめ、数多くの「勤め人小説」を描いてきた著者は、自身も現役の勤め人という二刀流の作家だ。その集大成とも言える最新作は、サラリーマン…
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「中高年が朝までぐっすり眠れる方法」加藤俊徳氏
「中高年が朝までぐっすり眠れる方法」加藤俊徳氏 布団に入ってもなかなか寝付けない、夜中に何度も目覚めてしまうなど、睡眠にまつわる悩みは多い。仕方ないと片付けがちだが、質のいい睡眠がとれない状態…
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「歳時記を唄った 童謡の謎」合田道人著
「歳時記を唄った 童謡の謎」合田道人著 「ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉にとまれ~」 この歌はいわずとしれた、春の歌「ちょうちょ」だが、実は2番があることをご存じだろうか。「おきよおきよ…
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「アンサンブル」志川節子氏
冒頭のシーンが強烈だ。大正元年のある日の早朝、新劇運動の旗手・島村抱月の妻が、家に居候する書生の中山晋平を起こし、手に抱えた用紙の束を指し「これを書き写して」と命じる。晋平はそれらの紙を見て、腰を抜…
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「残酷すぎる幸せとお金の経済学」佐藤一磨氏
「残酷すぎる幸せとお金の経済学」佐藤一磨氏 「人生の中で幸福度が最も低いのはいつでしょうか。答えは48.3歳。これは、米国のダートマス大学の分析で、日本においても49~50歳が最低なんです。若い…
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「負けくらべ」志水辰夫氏
「負けくらべ」志水辰夫著 “シミタツ節”と謳われる独特の文体で数多くの冒険小説やハードボイルド作品を世に送り出してきた著者。本作は、実に19年ぶりとなる現代ものの長編小説である。 「今回あ…
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「ともぐい」河﨑秋子氏
「ともぐい」河﨑秋子氏 明治後期の北海道東部。犬を相棒に人里離れた山でひとり暮らす猟師・熊爪が、鹿を取るシーンから物語は始まる。獲物を仕留めた熊爪は、鹿を背負って小屋に戻る道すがら、春には冬眠…
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「情報公開が社会を変える」日野行介氏
日野行介著「情報公開が社会を変える」 インボイス制度や関西万博など「なぜ、そんなことが必要なのか」と多くの国民の疑問を無視し着々と進んでいく政策。そうした現状に立ち向かえる方法のひとつが情報公…
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「無人島、研究と冒険、半分半分。」川上和人氏
「無人島、研究と冒険、半分半分。」川上和人氏 本州から南におよそ1200キロ、火山列島の最も南に位置する南硫黄島。半径約1キロ、標高は約1キロで、平均傾斜45度という急勾配を持つ天然要塞のよう…
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「ロスト・イン・ザ・ターフ」馳星周氏
2020年「少年と犬」で直木賞受賞後の第1作は、馬と人の物語「黄金旅程」。競走馬ステイゴールドがモデルの気性の荒い馬と、その馬に人生を託す馬産地の人々を描いたシリアスな作品だ。最新作である本書も競馬…
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「スピノザの診察室」夏川草介氏
「スピノザの診察室」夏川草介著 「医師になって20年ほどですが、大病なのに最後の最後まで堂々と過ごし私たち医療スタッフまで気遣ってくれ、周りの人たち皆に大きな力をくれる患者さんにときどき出会うん…
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「めざせ!ムショラン三ツ星」黒栁桂子氏
「めざせ!ムショラン三ツ星」黒栁桂子著 「ムショの飯は『冷たい』『クサい』という一般的なイメージがありますよね。しかし、実際にはお正月にはおせち風の特別なメニューが出ますし、定番化しているメニュ…
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「恋愛結婚の終焉」牛窪恵氏
「恋愛結婚の終焉」牛窪恵氏 「2015年に『恋愛しない若者たち』を書いた当時から、恋愛結婚を前提とする限り、若者はますます結婚しなくなると思っていました。望まないなら無理に結婚する必要はないので…
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「『源氏物語』のリアル」繁田信一氏
「『源氏物語』のリアル」繁田信一著 「王朝時代の貴族女性は、現代女性のように自由に出歩けず、家の中にいる存在でしたから退屈な生活を送っていたと思います。だから、イケメン主人公がかわいそうな女性に…
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「太閤暗殺 秀吉と本因坊」坂岡真氏
「太閤暗殺 秀吉と本因坊」坂岡真著 日本人なら誰もが知る戦国時代の三英傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。本作は信長亡き後、天下人に上り詰めた秀吉の死の謎を追う歴史ミステリーで、この激動の時代を…
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「ヒロイン」桜木紫乃氏
「ヒロイン」桜木紫乃著 1995年3月のある日、白昼の渋谷駅で毒ガスによる無差別テロ事件が起きた。実行犯として指名手配されたのは、「光の心教団」の幹部男性と、23歳の信者、岡本啓美(ひろみ)。…
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「人を動かすナラティブ」大治朋子氏
「人を動かすナラティブ」大治朋子著 「ナラティブ」という英語の表現がある。日本語では物語や語り、ストーリーなどのニュアンスを網羅する言葉だ。 「ナラティブには人を感動させる力がある一方、忌…
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「線状降水帯」小林文明氏
「線状降水帯」小林文明著 最近になって耳にするようになった「線状降水帯」という言葉。 積乱雲が次々と発生して、列をなした積乱雲の群れが大雨を発生させるというのは知っていても、何がそんな…