著者インタビュー
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「むう風土記」松鳥むう氏
「故郷の滋賀県に帰省したとき、近くの神社で神事の最後にお供えしたものをいただく“直会”が行われていて、ジャコのなれずしを食べさせてもらったことがあるんです。ふなずしは知っていましたが、ふな以外のなれず…
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「本当は恐ろしい! こわい切手」内藤陽介氏
若い女性の顔の半分が骸骨と化している表紙の絵が目に飛び込んでくる。 思わずぎょっとするが、なんと1973年にオーストリアで「薬物乱用防止キャンペーン」の一環として実際に発行された切手だという…
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「お酒はこれからどうなるか」都留康氏
酒好きか下戸かにかかわらず楽しめる本書では、経済学者である著者ならではの切り口で、日本の酒のこれからを考察。消費と生産の現場を通じて酒の歴史と未来を分析しており、経済学・経営学の本としても参考になる…
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「日本が飢える! 世界食料危機の真実」山下一仁氏
「2014年に安倍首相(当時)が『40年間誰もできなかった減反廃止を行う』とフェイク発言をしました。農林水産省が否定したにもかかわらず、マスコミは安倍首相に忖度した報道をして、ひどかったんですよ。実際…
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「ルポ 誰が国語力を殺すのか」石井光太氏
「非行などの困難な問題を抱えた子どもたちを長年取材していて、彼らは言葉が足りないために生きにくくなっていることを感じていました。しかしここ数年、言葉が脆弱なのは問題を抱えた子の特殊な話ではなく、どこに…
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「認知症パンデミック」飯塚友道氏
「コロナ禍で認知症の患者が急増しています。私の所属する病院の認知症疾患医療センターでは、コロナ禍以前には減少傾向だった患者数が2020年の6月以降、増加に転じています。ステイホームで家に引きこもる時間…
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「60歳からのマンション学」日下部理絵氏
「かつては分譲マンションを購入後、戸建てに買い替えることが『住宅すごろく』のゴールとされましたが、土地神話が崩壊した現在、分譲マンションを終の住処にしたいと永住志向が高まっています。例えば30年前に新…
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「教養としての『焼肉』大全」松浦達也氏
今や寿司、ラーメンに並ぶ国民食である焼き肉。ただ焼くだけで誰でもおいしく食べられるとあって老若男女問わず人気だが、果たして焼き肉には「正しい焼き方」があるのをご存じだろうか。 「料理の最終工程…
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「たんぽぽ球場の決戦」越谷オサム氏
炎天下の県営大宮公園野球場。9年前の夏の埼玉県大会決勝戦。甲子園出場が決まる最終回のマウンド……。主人公の大瀧鉄舟は、何度もあの日の悪夢にうなされていた──。 夏の甲子園真っ最中の今にピッタ…
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「『ゴキブリ嫌い』だったけど ゴキブリ研究はじめました」柳澤静磨氏
夜中にガサゴソ物音がして、黒い物体がさっと走り去る。招かれざる客として突然家に現れるゴキブリは、見つかり次第すぐ殺される嫌われる虫ナンバーワンだ。自らゴキブリストと名乗りゴキブリ研究にいそしむ著者も…
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「これからの時代を生き抜くための 文化人類学入門」奥野克巳氏
ロシアとウクライナの戦争、政治と宗教の関係、はたまた未婚率から貧困問題まで、昨今の社会はいつになく問題だらけである。本書はそんな暮らしにくい世の中を、文化人類学の視点を活用して生き抜くヒントを探った…
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「北海道廃線紀行」芦原伸氏
「最盛期だった昭和40年代にあった北海道の在来線は、もはや半減しています。鉄道地図を眺めると道東、道北、道南地方は空白が目立つばかりで、唖然としたのがきっかけでした。昔はここに蒸気機関車が走っていたん…
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「フィンランド 幸せのメソッド」堀内都喜子氏
国民のおよそ8割が税金を納めることに満足し、8割の人が税金の恩恵を感じている……。もちろんこれは日本の話ではない。福祉国家として名高いフィンランドの税務署による2021年の調査データだ。 「税…
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「日本の高級魚事典」藤原昌髙氏
イサザ、カイワリ、キューセン、ホンモロコ──。一体これらは何かご存じか。実は、すべて“めちゃくちゃうまい”高級魚である。 「かつて国内で水揚げされる高級魚というと50種くらいでしたが、現在は厳…
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「政治学者、PTA会長になる」岡田憲治氏
「多くの中年男性にとって、PTAの活動って連れ合いさんが大変そうにやっているもので、正直他人事ですよね。だけど、この本を読んだ人から『これってうちの会社の話じゃない?』と言われるくらい、PTAで起きて…
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「マイホーム山谷」末並俊司氏
「植え込みに寝そべる人、電柱に寄りかかってカップ酒をあおる人、道路の隅にしゃがみ、ちびたたばこをくわえる人。初めて山谷の中心部に足を踏み入れたとき、路上生活者とおぼしき男性たちがたむろしていて驚きまし…
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「くそじじいとくそばばあの日本史」大塚ひかり氏
総人口の約3割が高齢者となった日本では、時折、老害だの暴走老人だのという悪態をつく声が聞こえてくる。あたかも長生きすることが悪いことかのように。 そんな風潮に「NO!」をたたきつけたのが本書…
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「こんなに変わった理科教科書」左巻健男氏
歴史の教科書が昔とは変わっているという話題はたびたび耳にするが、実は理科の教科書も時代を経て大きく変わっている。大人世代が習ってきたことをもう教えてなかったり、当たり前に使っていた用語が通用しなくな…
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「闇で味わう日本文学」中野純氏
約30年ほど前から、夜の山歩きをし、闇に親しんできた著者。そしてナイトハイクを開催し、多くの人々を真っ暗な闇に誘ってきた。そんな“闇案内人”が本書で案内するのは、日本文学の中に保存されている暗闇の情…
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「アルツ村」南杏子氏
「認知症になる人が増え続けていて、団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になり、なんと約700万人に達します。私の勤務している高齢者用病院の入院患者の平均年齢は89歳で…