著者インタビュー
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「町内会」玉野和志氏
「町内会」玉野和志著 昭和生まれなら、幼い頃に町内会の祭りに参加したり、隣家に回覧板を届けたりする手伝いをした経験を持つ世代が少なくない。ところが現在、このような経験がまったくない世代も増えて…
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「東京ハイダウェイ」古内一絵氏
「東京ハイダウェイ」古内一絵氏 ある日の昼休憩、電子商取引企業「パラウェイ」の若手社員・矢作桐人は、同期のエース・直也と衝突。「馬鹿正直、効率が悪い」と仕事の進め方を揶揄され、呆然としてオフィ…
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「大阪 喫茶店クロニクル」田中慶一氏
「大阪 喫茶店クロニクル」田中慶一氏 喫茶店が一番多い都道府県は大阪だ。長くトップの座を占め、2021年に6758軒。東京は3位で6121店(2位は愛知)。人口を考え合わせると、東京と比べ物に…
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「対決」月村了衛氏
「対決」月村了衛著 ハードボイルドや冒険小説で読者を魅了してきた著者が、本作で切り込んだのは女性差別。2018年に発覚した医大の不正入試がモチーフになっている。採点過程で女子受験生を一律減点し…
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「Z世代化する社会」舟津昌平氏
「Z世代化する社会」舟津昌平氏 「最近の若手社員は扱いにくい」。そんな悩みを解決に導くヒントが隠されているのが、Z世代を考察した本書だ。一般的に1990年代後半から2012年ごろまでに生まれた世…
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「娘が巣立つ朝」伊吹有喜氏
「娘が巣立つ朝」伊吹有喜氏 就職を機に1人暮らしをしていた高梨家の1人娘・真奈が、大学時代の同級生・渡辺優吾を連れて実家に挨拶に来たところから物語は始まる。父親の健一と母親の智子は、優しそうだ…
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「宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人」山崎まゆみ氏
「宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人」山崎まゆみ著 国内には約3000もの温泉地があるが、温泉宿はネット予約が主流になった。QRコードを読み込んでチェックインする宿も増えている。…
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「体験格差」今井悠介氏
「体験格差」今井悠介氏 社会のあらゆる場面で“格差”という言葉が現れる。所得、教育、地域、男女など、枚挙にいとまがないが……。 「子どもの頃の楽しかった思い出といえば、スポーツや音楽、動…
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「家族解散まで千キロメートル」浅倉秋成氏
「家族解散まで千キロメートル」浅倉秋成氏 山梨の実家を取り壊し、家族バラバラに転居することにした喜佐一家。元日早々、引っ越し準備をしていると、倉庫から不審な木箱が見つかった。中に入っていたのは…
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【動画】「シン・防災論―『政治の人災』を繰り返さないための完全マニュアル」鈴木哲夫著
「シン・防災論―『政治の人災』を繰り返さないための完全マニュアル」鈴木哲夫著 もはや自然災害は常軌を逸するレベルだ。能登半島地震の悲劇を徹底取材し、日本災害史をたどり直し、後藤田正晴、石原信雄か…
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「頑張らない介護」のぼる氏
「頑張らない介護」のぼる著 「てめぇ、いい加減にしろよ、本当に勝手なことばっかしやがって!」と、何度ブチギレたかわからない。著者の目の前には、息子の言うことも医者の忠告も聞かない、破天荒な行動を…
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「センスの哲学」千葉雅也氏
「センスの哲学」千葉雅也氏 「ファッションのセンスがいい」「ユーモアのセンスがある」「ビジネスセンスが抜群」。このように褒められると、何か無条件に優れているように感じる。一方、「センスがない」と…
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「ユーカラおとめ」泉ゆたか氏
「ユーカラおとめ」泉ゆたか氏 北海道の先住民族アイヌは、自然界の神が動植物などに宿るという精神性や独特の木彫り工芸などの文化を持っている。多くの人は、そう認識しているのではないだろうか。言語を…
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「山の上の家事学校」近藤史恵
「山の上の家事学校」近藤史恵 新聞記者の中上幸彦が、家に帰った途端に出しそこなった2週間分のゴミに直面する場面から、物語は始まる。脳裏に浮かぶのは1年前に終わった10年間の結婚生活。娘を連れて…
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「鼓動」葉真中顕氏
「鼓動」葉真中顕氏 京王線聖蹟桜ケ丘駅の住宅地にある児童公園で、ホームレスの老女とみられる遺体が発見される。被疑者の草鹿秀郎(48)は容疑を認め、さらに75歳の父親も殺害したと自供。「ホームレ…
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「七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり」増田俊也氏
「七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり」増田俊也著 熱烈な読者をつかんだ自伝的青春小説「七帝柔道記」から11年。待望の続編が出た。七帝柔道は旧帝国大学7校だけに戦前から受け継がれている寝技中心の…
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「"駅酒場"探訪」鈴木弘毅氏
「"駅酒場"探訪」鈴木弘毅著 駅の改札内や駅地下などで営業する「駅酒場」に特化した、ありそうでなかった探訪記だ。 「これまで駅そばの取材をライフワークとしてきましたが、客単価を上げるため…
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「トイレからはじめる防災ハンドブック」加藤篤氏
「トイレからはじめる防災ハンドブック」加藤篤氏 「地震が発生してから3時間以内に約39%の人がトイレに行くんですよ。災害発生直後は混乱していて、ほとんどの人が飲食をしていない。にもかかわらずトイ…
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「二人キリ」村山由佳氏
アベサダという4音を聞けば、誰もが愛する男の局部を切り取って持ち去った猟奇殺人犯をイメージするだろう。センセーショナルな事件だったために、事件にばかり焦点があたり、その人物像については意外と知られて…
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「余白の迷路」赤川次郎氏
「余白の迷路」赤川次郎著 主人公・三木は、50代で妻に先立たれ、60歳で定年になった後に2年ほど会社に残り、息子夫婦と公団住宅で同居している70歳。毎日これといった予定もなく、図書館で美術雑誌…