「男性権力の神話」ワレン・ファレル著、久米泰介訳

公開日: 更新日:

 しかし80年代になると一転、たとえ女性が殺人を犯しても、女性ホルモンの暴走によるものならば情状酌量は当然と主張し始めた。実際、恋人や子供を殺した女性が、PMSを理由に減刑された例がいくつもある。しかし、男性の犯罪には男性ホルモンの暴走など考慮すらされない。

 また、アメリカの12の州では、女性がDVを告発した場合、証拠がなくても相手の男性を逮捕する強制手段がある。一方、これがDVを受けている男性には適用されない。日本でも、男性差別の状況はアメリカと変わりはない。真の“男女平等”とはいったい何なのかを考えさせられる。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」