「職業は忍者」甚川浩志著
「忍者」といえば、戦国時代に戦国大名の傭兵として敵側の情報収集を仕事とした歴史上の存在だが、著者は現代にあっても「自分の職業は忍者」と言い放ち、忍術の視点からインテリジェンス情報のありかたや、子供教育における忍者の役割などを研究・啓発する活動を続けている。
なかでも今、力を注いでいるのが「地方創生」の起爆剤としての忍者だ。東京「苔の里」プロジェクトや「忍者サミットin小田原」など、2020年のオリンピックにやって来る外国人を地方に呼び込む観光資源のひとつとして、「忍者」をキーワードにしたさまざまな取り組みを紹介。
現在、かながわ西観光コンベンションビューローの専任忍者。忍者大学構想や世界忍者村構想についても熱く語っている。
(新評論 2000円+税)