元関取の玉海力 ちゃんこ店大繁盛させた“スゴ腕”経営テク
「スタッフには日本から派遣した寿司職人が1人います。夏は寿司、冬はチャンコがメーンですね。月の売り上げは500万円はあるでしょう。最初の5年は直営店で、現在は店長と寿司職人が共同経営するフランチャイズ店になりました。2人とも青島にマンションを買って、いい暮らしをしてますよ」
60坪、85席の上海店は2年前から。
「こちらは中国人兄妹と私が出資してオープンしました。月の売り上げも冬場は1000万円以上あって、すでにフランチャイズ化し、兄妹は早くも開店のときの借金を完済したそうです」
両店とも中国人の生活に合わせ、テーブルに掘りごたつスタイルだそうだ。
「最初は2つの店とも日本人駐在員が接待で使うことが多かったですね。でも、今は中国の富裕層が半分近くを占めてます。料理の値段は日本と比べて若干安めとはいえ、ホント、中国は豊かになりました」
玉海力さんには2つの店から毎月各15万円ほどのロイヤルティーが入ってくるらしい。
「両店の店長からは毎日、業務日報をメールでもらい、しょっちゅう電話でやりとりしてて、それほど距離感は感じません。ただ、中国国内で反日デモが広がったときは3日間営業を休み、ちょっと緊張しましたね。あと、上海店には日本人スタッフが1人もいないため、チャンコの味にムラが出ないように私が定期的に訪れてチェックしてます。こういう細かい仕事が大切なんですよ」