「明日ママ騒動」 三上博史の「舌打ち」演技もアダ?
日本テレビ系の連続ドラマ「明日、ママがいない」騒動は全国児童養護施設協議会が今週会見を開き、日テレが文書で謝罪し、内容を改善する方向を示したことで、ひとまず収拾する道筋だけはできたといえる。
騒動では主演の芦田愛菜が「赤ちゃんポスト」から取ったニックネーム「ポスト」が盛んに取り上げられ、子供らの残酷な言葉遣いなどが問題視された。しかし、エゲツなさなら、芦田らが引き取られた施設の施設長を演じる三上博史の言動の方が上で、子供らを罵倒し、恫喝するが、こんな施設長は実在するのか。取材はしたのか。いずれハッキリしてほしいものだ。時には「チェッ」とこれ見よがしに舌打ちし、子供らを毛嫌いする様子は見ている者には不快だった。
そもそもなぜ、あれほどまでに虫けらのように扱うのか、見ていてイマイチわからない。お金のためか、個人的な憎しみなのか。あれでは単なる虐待である。子供を預かる大人があれほどぞんざいに接するのには明確な理由がなければ説得力がない。
三上は確かに迫力があり、演技派の面目躍如といった感がある。それがアダになったともいえなくないのだが、もう少し配慮すれば、騒動がこれほど拡大することはなかったのではないか。