「明日、ママがいない」騒動 仇となった芦田愛菜の迫真演技
■随時上書きされる“代表作”
凡庸な子役だったら、ここまで大きな波紋を広げることはなかったはず。天才子役・芦田愛菜(9)主演のドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系、水曜22時~)を巡る放送中止要請騒動。赤ちゃんポストを国内で唯一運営する慈恵病院が「人権侵害だ」と噛み付いたのが事の始まりだが、今週前半には全国児童養護施設協議会が日テレへの抗議の会見を開く予定だ。さらに非難の声が高まるだろう。
児童養護施設が舞台。親が子供を捨てる、いわば育児放棄の実態に迫る作品だけに子役がわんさか登場する。動物に負けず劣らず、子役モノはテレビのキラーコンテンツだが、「明日――」に出演する子役たちは各局で場数をこなしてきたそうそうたるメンツ揃い。NHK大河「八重の桜」で綾瀬はるかの幼少期を演じた鈴木梨央(8)、TBS系の日曜劇場「とんび」で「おとしゃん」の名セリフを残した五十嵐陽向(4)など“オールジャパン”の様相を見せているのだ。その中でも抜群の存在力を放つのは、座長の愛菜チャン。
上智大教授の碓井広義氏(メディア論)がこう言う。