2夜連続ドラマで本領発揮 宮沢りえが放つ“熟女”の魅力
「Santa Fe」の衝撃から二十数年、宮沢りえ(40)は押しも押されもせぬ本格派女優となった。22、23日にTBS系で放送された2夜連続ドラマ「LEADERS リーダーズ」でも、食堂の看板娘から料亭の女将となったヒロインを艶っぽく演じている。
「ささやくような話し方に色気を感じさせる所作。佐藤浩市扮する主人公と絡む場面では、彼女が醸し出す雰囲気だけで、2人の間に何かあったのだろうなあと思わせた。これぞプロの仕事。高視聴率を叩き出したドラマ『半沢直樹』のスタッフが、芸達者の役者たちを集めた作品にあっても、抜群の存在感を示していましたね」(放送ライターの堀江南氏)
■舞台でも高評価
激ヤセから“復帰”した後は、野田秀樹や蜷川幸雄の舞台を精力的にこなし、着実に力を付けてきた。
2日の稽古で天海祐希の代役を演じた「おのれナポレオン」でも評価を高めている。
「歌舞伎俳優の中村勘三郎にかわいがられたことも影響しているのかもしれません。美輪明宏をモデルにした野田秀樹の舞台『MIWA』でもオーラ全開でした。日本のこれからの演劇や芸術を支える一人であるのは間違いありません。ただ、残念ながら、年齢から来る衰えは隠せなかった。舞台では分からなくても、テレビは正直。口元のシワはアニメ『サザエさん』のフネを連想させました。アイドル時代を知っているからこその違和感でしょうが、彼女なら年齢も味わいに変えていけるはずです」(堀江氏)