「ルーズヴェルト」「弱くても」 明暗分けた野球リアリティー
明暗を分けたのは「野球」だった?
唐沢寿明(50)主演の「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)と、二宮和也(30)主演の「弱くても勝てます」(日本テレビ系)の差が大きく開いている。
「ルーズヴェルト」は、25日放送の第5話で16.0%と、過去最高の視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ=関東地区)。一方、二宮を抜擢した「弱くても」は徐々に数字が落ち込み、24日放送の第7話は9.9%と1ケタ台に。
この2本の注目ドラマに共通している要素が「野球」。「ルーズヴェルト」は、生き残りをかけた企業の激しいバトルと並行して、名門社会人野球部の廃部をかけた攻防が描かれている。「弱くても」は、超進学校に勤務することになった新人教師が弱小野球部の監督になり、奇想天外なセオリーで変わり者の部員たちと勝利を目指すストーリーだが、物語の“軸”になっている野球の描写に圧倒的な差があるのだ。
■元西武・工藤公康の長男起用
「ルーズヴェルト」は、エースの沖原和也役に元西武投手の工藤公康氏の長男を起用したり、日本代表の鹿取義隆投手コーチが本人役で出演したり、野球のシーンにも力が入っている。