2匹目の「半沢」狙い 唐沢寿明主演「池井戸ドラマ」の安直
2匹目のドジョウはめったにいない。それが業界の定説だ。
4月スタートのTBS日曜劇場で、またまた池井戸潤原作ドラマが放送される。「ルーズヴェルト・ゲーム」がそれで、脚本、プロデューサー、演出も、昨年40%超えの視聴率を取った「半沢直樹」と同じだ。
「当初、半沢はキムタク主演ドラマの“つなぎ”と見られていて、期待されていなかった。製作サイドも気負わず、やりたいことを好きにやろうという雰囲気で作れたし、視聴者にとっても、堺雅人の演技が新鮮だったからヒットしたともいえます。予想外のヒットだったんです。しかし、今回はまったく違う。ハードルが高いだけに心配ですね」(同局スタッフ)
主演が唐沢寿明というのも、手堅いといえば手堅いが、新鮮味がないともいえる。共演も、檀れい、江口洋介、山崎努、それに半沢にも出ていた石丸幹二など、豪華といえば豪華だが、これも新鮮味に欠ける。
「水谷豊の『相棒』も、なかなか2匹目が出てこない。2匹目は1匹目以上のクオリティーじゃないと視聴者は失望する。思い入れが強いファンほど、それこそ倍返しぐらいじゃないと<しょせん二番煎じだな>と離れていってしまいます」(同局スタッフ=前出)
ルーズヴェルトでは、倒産寸前の中堅メーカーの「逆転」が描かれるという。ドラマ自体が潰れなきゃいいが…。