元日でも「竜兵会」最優先 劇団ひとりの「上島竜兵愛」
「明日、(上島)竜兵さんが野球やるんだけど、人数足りないんだよね……行ける?」
今から15年前、竜兵さんが草野球の試合をやるからメンバー集めるようにと事務所に言っておいたのが、うっかり忘れられていて、前日になってマネジャーたちが慌てて頭数をかき集めていた。それで若手の僕にも声がかかったのが竜兵さんとの出会い。
当時僕は22歳、16歳から事務所に出入りしていたのですが、同じ芸人とはいえダチョウ倶楽部の上島竜兵さんみたいな大御所は、単なるテレビに出てる雲の上の人。太田プロは大所帯でタレントも芸人もいるせいか、芸人同士の結束とか上下関係っていうのが希薄だったから、接点が全くなかったんです。
翌日集まったメンバーは、たった5人。相手チームから選手を借りてなんとかゲームの形にしたものの、野球経験のない僕は、ボールは捕れないわ、打てないわで、相手チームの応援で来ていた「ドカベン」の漫画家・水島新司さんからダメ出しの嵐。しかもお約束で、言いだしっぺの竜兵さんも野球ができない! グダグダな試合でした。