コスパは「花咲」が最強 今期話題ドラマの制作費はいくら?
「この番組はいくらで作っているのか」
テレビを見ていて制作費が気になる人も多いはず。そこで各局がどれだけ番組に制作費を費やしているかを5回にわたって取り上げる(金額はいずれも推定、1時間ギャラ込み)。
最初は連続ドラマ。今クールはメガヒットはないものの、話題作がチラホラ。NHK朝ドラ「ごちそうさん」が終了して直後、ヒロインだった杏が主演していることで注目を集めた「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系)。杏は銀行内の調査をする「臨店」担当のOLで、最後に「お言葉を返すようですが」と相手をやり込めるシーンが痛快だ。この制作費は1話3500万円~。フジテレビやTBSは多くがそれ以上を投じるが、日テレは安く上げる。それでいて「花咲舞」は16%近い平均視聴率を稼いでいるから、コストパフォーマンスも抜群にいい。
「内容が簡潔で、しかも1話完結。視聴者にとってリラックスして楽しめる作品になっている。総合的に今クールのベストワンではないか」(ドラマ関係者)
連ドラの王道“月9”がラブストーリーから一大転換して裏金融ものに挑戦したフジ系「極悪がんぼ」は平均10%をキープできるかの崖っぷち状態。もし10%を切るようなら月9終焉(しゅうえん)のベルが鳴るといってもいい。これにフジが投じているのが4000万円~。以前のフジならもっと金をつぎ込んだが、不発が続いているだけに湯水のようにとはいかず、負のサイクルに陥っている。