タイムシフト率で証明 「花子とアン」「官兵衛」の優等生ぶり
「『花子とアン』と『軍師官兵衛』はやっぱり優等生だね」――テレビ関係者の間でこんな声が起きている。きっかけとなったのはビデオリサーチが14日発表した「タイムシフト視聴率」(写真下)。ビデオリサーチがこの数値を発表するのは今年7月に続いて2度目。ちなみに、「タイムシフト率」とはリアルタイムではなく、録画して後で見る視聴率のこと。ここで冒頭の2番組は異例の動きを見せたのだ。
1位は「HERO」
「どんな調査を見ても上記2つの番組はダントツのはず。ところが、タイムシフトで見ると『HERO』『昼顔』がトップ2で、『花子とアン』と『軍師官兵衛』はベスト10にも入らない11位と13位なのです。この結果に関係者はア然。“さすが!”とうなっているのです」(制作担当者)
順位が下がっているのに「な~んだ」ではなく「さすが」というのはなぜなのか。
「視聴率は高いのに、タイムシフトが低いというのは、つまりリアルタイムで見ている人が多いということです。毎朝8時は『花子とアン』、日曜夜8時は『軍師官兵衛』と決めてテレビの前に座っているということです。その向こうには家族だんらんで食事をしている古き良き昭和の風景が見えてきます。さらに、スポンサーの契約料にしろ、俳優のギャラにしろ、いまだにテレビの世界の基準となっているのはタイムシフト率ではなく視聴率。そういう意味でも2つの番組は“テレビの優等生”と言えるのです」(代理店関係者)
タイムシフトが発表されたのは花子とアンの主役・吉高由里子(26)が「紅白」の司会に抜擢された4日後。NHKはいろんな意味で胸をなでおろしているに違いない。