「紙の月」主演・宮沢りえが誓っていた本格女優への10年計画
「試練はご褒美」と、自らを成長させる糧とし、「50代へ向かう10年間では、楽をせず、もがいて、たくさんの引き出しを見つけていかなければ」などと語っている。40歳をテーマにした糸井重里との対談で宮沢りえが発した言葉の数々だ。
有言実行、公開中の7年ぶり主演映画「紙の月」(吉田大八監督)では大胆なセックスシーンを披露し、テレビでは日曜夜の「ヨルタモリ」(フジテレビ系)で初めてバラエティー番組にレギュラー出演。タモリやゲストを相手に軽妙なトークを披露している。
すったもんだの末の米国移住から日本に戻って以来、映画「たそがれ清兵衛」の朋江役で再び脚光を浴び、その後は数々の舞台に出演。昨年は天海祐希の代役として、たった2日間の稽古で舞台「おのれナポレオン」の主役を演じ切り、喝采を浴びた。ふんどしカレンダーやヘアヌード写真集で世間の話題を集めていた頃とは別人のようだ。スポーツ紙芸能デスクが言う。
「本人いわく、転機は2003年の舞台『透明人間の蒸気』で、野田秀樹氏の演出についていけず、無力さを痛感したのだそうです。『このままではいけない』と舞台に目を向け、『40歳になるまでに、ちゃんと舞台で立っていられる女優になれるよう心も時間も費やす』と決心し努力した結果が今の姿。糸井さんとの対談でも語っていますが、発声すら分からないところから、ほぼ独学で演技を学んでいったというのですから驚きます」