「ラスボス」でファン拡大 小林幸子が傾けた思い出のコップ酒
その前にコップ酒を置いて座り、話しかけてたんです。「今までありがとう」「頑張ってくれたね」って。長い間ともに苦労に苦労を重ねた“戦友”ですからね。私の汗も涙の数も、つらかった記憶もすべて知ってるのがその衣装たちでした。
グラスを空けるたびにデビュー以来の出来事が走馬灯のようにまぶたを横切りましたね。諦めなくてよかったって思うのと同時に、「ずっと応援してくれた両親や後援会の皆さん、支えてくれたスタッフに恩返ししなきゃ」って、翌日からの励みにしていたんです。
あれから36年。生まれ故郷・新潟の地酒が好きで、最近は「今代司」をよく飲みます。そんな時にふと思い出すのがあの衣装部屋で飲んだコップ酒。それが今の私の原点かもしれません。