芸人「厚切りジェイソン」役員の会社が“仕手株”になっていた
テラスカイは、外国人芸人が幹部を務めているというだけじゃなくユニークな会社らしい。設立は2006年で、クラウドシステム導入支援が主な事業。社長は日本アイ・ビー・エム出身の佐藤秀哉氏(51)。150人いる社員の中には、陸連に登録し、大会に参加しているマラソンランナー、元酪農家、元ホテルマン、元ダイビング・インストラクターがエンジニアなどとして働いているという。
それにしても、上場からわずか6営業日で株価8倍とは驚くしかないが、「ジェイソン効果」で買われているのだろうか?
「上場前の市場の注目度はそんなに高くありませんでしたが、公募株式数が20万株と少ないので、品薄感が強い。ちょっと買いが入ると、さらに品薄感が高まり、株価がどんどん上がっていく状況になっています」(ロータス投資研究所代表・中西文行氏)
どうやら、ジェイソンや会社のユニーク性とは無関係のようだ。
「需給バランスの結果ですよ。流通している株の7、8割を初日におさえた人たちがいるのでしょう。そうでなければ今の株価は説明がつきません。8倍どころか20倍の3万4000円程度まで上がる可能性はありますが、究極の“仕手戦”です。普通の人は手を出さない方がいい」(株式評論家・杉村富生氏)
そんなことになっているとは……。「ホワイ ジャパニーズ マーケット?」と、ジェイソンも叫びたくなる?