シドニー五輪で涙のんだ女子マラソン弘山晴美さんの引退後
引退した翌10年、長女を出産した。
「両親は高齢だし、ワタシとダンナの2人で育てないといけないんです。不安や大変さもあるとはいえ、子育てはおもしろいですよ。最近は一緒に公園などに出かけてご飯やおやつを食べたり、会話ができるようになったので、テレビショッピングのダイエット器具を見て、“あれ、買ったら”と勧められちゃったり」
確かに、いささか丸くなった。
「みんなに言われてしまいます。第一線で走っていたときより、10キロは増えたでしょうか。週末、会社そばの代々木公園でエボーリュランニングクラブの会員に教えたり、ロードレースに呼んでいただいたりして、体づくりはしてるんですけどね。文科省の派遣事業や大塚製薬の部活応援プロジェクトで、小学校や高校へ長距離の指導に行くこともあり、現役時代のイメージと違うと子供たちがガッカリすると思うと、もっと絞らないと、とは思うんですが……」
■今も7キロ40分で走り、ダッシュの日々
出産後、半年でランニングを再開し、今も毎日、走っている。