インタビュー中も携帯イジリ 俳優・戸次重幸の“残念な素顔”
「1番手の音尾(琢真)が『夏も終わりなのに蚊に刺された』と話すと大泉が『僕も昔、デッカい蚊に肛門を刺されて』と言って観客からは笑いが湧き起こった。そのまま和やかに進むかと思いきや、3番目の戸次が満員御礼に対するお礼を言った後、急に大声で『たーだ!』と叫び、『観劇にもマナーがあって、笑いや拍手はいいんですが、“えー!”っていうのは私語ですから。このへんからですよ』と言って座席を指さしたんです。会場の空気を察知したのか、最後には笑いながら『あ~、言わなきゃ良かった』と言って一礼。安田(顕)が『口うるさいですねえ』とツッコんで笑いに変えたものの、安田もトリの森崎(博之)も客のマナーについて話す展開に。去り際に戸次は指をさした観客に向かってサムズアップしたが、冗談か本気か分からない説教に、観客たちはザワついていました」(観客のひとり)
戸次を取材した経験のある演劇ライターはこう話す。
「初めてお会いしたとき、携帯電話の調子が悪いのか、取材が始まっても目も合わせてくれず、顔を上げずにずっと携帯をイジっていて、驚きましたね。それでも芝居のことになると冗舌になっていろいろ話してくれました。芝居に対して素直でアツい方なので、観客へ説教したのも、感じたことを言わずにはいられなかったのかもしれません。芝居へのまっすぐさがある半面、空気を読むのは苦手。サービス精神はなく、よく言えばデリケート、悪く言えばいい年をした“坊や”みたいでした」
役者仲間からは性格がマイペース過ぎて「ミスター残念」とも「40歳児」とも呼ばれているという戸次。12歳年下の市川にとっては、夫と子供がいっぺんにできたようなものか。