キングオブコント優勝も笑えず…結成4年目コロチキの1年後
「今のお笑い界は飽和状態。ネタ見せ番組が減っている今、面白くても売れない人がどんどん増えている。“面白い”と“話題”はまったくの別物です。ヘタで粗削りでも、インパクトが強かったりイケメンだったりすれば売れてしまう時代。今はまっとうなお笑いブームの波が去った時代だけに、『面白い』と判定する人が“専門家”では、一般の人の感覚と温度差が生じてしまう。審査方法の変更は今の社会にマッチしているかどうかは疑問です。プロのお墨付きと人気は違います」
「審査方法の変更」とは、初回から第7回までは準決勝出場者100人(7回のみ101人)が点数を付けていたものが、今回は「ダウンタウン」松本人志(52)、「バナナマン」、「さまぁ~ず」という“笑いの専門家”5人による採点システムに大きく変更したことだ。
TBSが「M―1グランプリ」に対抗すべく松本に「キングオブコント」の企画を持ち込んだ際、「審査員には絶対にならない」という条件を局側が受け入れて番組が始まったという経緯があったにもかかわらず、リニューアルに伴い審査員席に座った松本。「100%正解の審査方法なんてものはない。そんなものがあればお笑いに限らず審査は苦労しない」とも述べていたが、今回の審査方法変更がどう影響するか。「コロチキ」の1年後を見れば、おのずと分かるはずだ。