「下町ロケット」で好演 “役者”立川談春を落語界はどう見る
「サラリーマンの悲哀、中高年男の孤独をとてもうまく演じていて、グッときた」「久々にドラマで泣いた」といった声が相次いでいるのが、落語家の立川談春(49)。町工場で夢を諦めず、熱く働く男たちを描き大ヒット中のTBS日曜劇場「下町ロケット」での談春の役どころで、メーンバンクから出向している経理部長・殿村が中高年サラリーマンの共感を集めているのだ。
「銀行での出世レースに取り残され、出向先でも『結局ウチの人間じゃないんだろ』とあからさまに疎まれる。社員たちの悪口を背中で受け止めながら、居酒屋でひとり酒を飲むシーンなどが秀逸。うつになってもおかしくない境遇にありながら、阿部寛演じる社長の熱い志に共鳴すると、出向元への退路を自ら断って、資金繰りに奔走する。そして『お願いだからあきらめないでください』と社長に迫ったり、『この会社が好きなんです』と叫ぶ姿も、視聴者の中高年男性を奮い立たせているのでしょう」(スポーツ紙芸能デスク)
談春は、東京都出身。埼玉の県立高校を中退して故・立川談志に入門。1997年に真打ち昇進し、「最もチケットが取れない落語家」と言われる人気者だ。連ドラは2014年春のTBS「ルーズヴェルト・ゲーム」から、今作で2作目。役者としてはどうなのか。