批評家も太鼓判「ロッキー」シリーズ最新作は泣ける1本
「ロッキーは5作目で弟子に裏切られ、一人息子にも結局ボクシングの才能はなかった。あらゆる栄光を手にした彼が唯一得られなかったのが“後継者”です。ところが晩年、真の後継ぎがついに現れる。しかもそれがアポロの息子ですからね。初対面のシーンでアドニスがまだ自分の正体を明かす前に“アポロをどう思う?”と聞いたときのロッキーの返答で、まずシリーズファンは号泣すると思います。前作『ロッキー・ザ・ファイナル』は傑作で、あれで完全にロッキーの物語は終わったと思っていたのですが、この瞬間、この続編はアリだと確信しました」
家族を亡くしたロッキーと、一度も会えなかった父親の背中を追いかけるアドニス。独りぼっちだった者同士が出会い、やがてロッキーは持てるすべてをアドニスに託して共に戦う。
「主観構図を取り入れた試合シーンはシリーズ屈指の迫力で、ものすごく熱い展開です。ロッキーファンは何をおいても必見です」(前出の前田氏)
すでに本国アメリカでは11月25日(現地時間)から全米3404館で封切られ、週末3日間(11月27~29日)で興収約36億円を突破。大ヒット街道を驀進中だ。日本ではイマイチ認知度の低い新ロッキーは、はたして並み居る話題作をKOできるのか。期待を裏切らないパンチ力を秘めていることだけは間違いない。