野坂昭如さんへの愛と献身…暘子夫人が語った介護の日々

公開日: 更新日:

 心不全のため、9日に亡くなった野坂昭如さん(享年85)は、最期の時まで原稿を口述筆記し、現役の作家としての生涯を貫いた。「それができたのは、妻・暘子さんの献身的な介護があって」ともっぱらである。暘子さんは昨夏、日刊ゲンダイで「妻からのラブソング」を5回にわたって連載。

あの日以降、あれほど飲んでいたお酒をやめ、両切りのショートピースともお別れ。『ライオンなど強い動物は歯を磨かない』からと屁理屈をこねていたのに、食後には必ず口腔ケアでうがいをしています」などと、2003年に脳梗塞で倒れてからの日々を赤裸々に語っている。

 たとえば寝たきりにさせないよう、椅子に座って立ち上がるという動作を繰り返すリハビリ。パンツの着替えすら自分でやろうとしない野坂さんがしぶしぶ立ち上がるときは鬼軍曹となり、「敬礼! 野坂2等兵、声が小さい!」と一喝。すると背筋がピンと伸び、

「いっち、にぃ……」

「年は?」

「38歳であります」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末