連載小説<18> オックは故郷に帰りたかったに違いない
桜なんか見たくもない──
オックが言ったというチャンの言葉を思い出しながらピンク色の看板を見つめた。
看板には桜の花びらをあしらった絵が描かれている。
「でも、もしここで働いていたんだとしたら、すぐ隣の家に空き巣に入るっていうのはおかしくないですか?」
クエットが…
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