紅白司会の内村光良が歩む“国民的芸能人”への期待と死角
安室奈美恵の出場辞退で早くもシラケムードが漂う今年のNHK紅白歌合戦だが唯一、目玉になったのがウッチャンナンチャンの内村光良(53)だろう。1951年に始まった紅白の総合司会をタレントが務めたのはタモリ(83年)、みのもんた(05年)、黒柳徹子(15年)のわずか3人しか存在しないのだ。
「内村さんは栄えある4人目に抜擢されたわけです。これはNHKが彼を国民的芸能人、司会者として認知したという証し。民放界での格付けも上位に変わってきます」(テレビ関係者)
それにしてもNHKはなぜ、内村を総合司会に大抜擢したのか? 当初、内村起用については局内でもかなり否定的な意見が飛び交っていたという。
「確かに芸人としての格やキャリアなどを疑問視する声が大半だった。だが、最後は上田良一会長の鶴の一声で決まった。単刀直入に言えば安室など日本国民が関心を寄せる注目歌手をキャスティングできないため他力本願に頼ったということです」(事情通)
いまや毎週、コンスタントに視聴率20%前後を叩き出す「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の人気と内村の知名度の高さに便乗したというのだ。