N響名誉音楽監督デュトワ氏がセクハラで告発される
「音の魔術師」との異名を持つ世界的指揮者はとんでもないセクハラ男だったのか。NHK交響楽団の名誉音楽監督を務めるシャルル・デュトワ(81)がクラシックのオペラ歌手3人と演奏家1人からセクハラで告発された。AP通信によると、1985~2010年の間、セクハラ行為を繰り返していたという。
元メゾソプラノ歌手のパウラ・ラスムッセン(52)は91年9月、米ロサンゼルスのオペラハウスのデュトワの楽屋で「壁に体を押しつけられ、彼の下着の中に手を入れさせられ、口の奥深くまで舌を突っ込まれた」と証言。
有名なソプラノ歌手シルビア・マクネアー(61)も85年、「リハーサルの後、エレベーターで2人きりになったとたんに壁に私を押しやり、膝を私の脚の間に入れて体を押しつけてきて、覆いかぶさってきた」と暴露した。他にも、匿名で女性2人が被害を訴えた。
報道を受けて、NHK交響楽団はきのう(22日)、来年12月のN響定期公演への出演について「今回の事態を踏まえて適切に対処していきたい」とするコメントを公式サイトで発表。クラシック界では今月、米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の名誉音楽監督、ジェームズ・レバイン(74)がセクハラ告発されたばかり。