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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

MCの相性次第でテレビ番組の良し悪しが決まる

公開日: 更新日:

■マツコは誰でもうまく転がす

 そう考えると、同じおねえ系でもマツコときたら、「マツコ&有吉 かりそめ天国」では有吉(同下)と、「月曜から夜ふかし」では関ジャニ村上と、どちらとも最高の相性のように見えるところがすごい。「アウト×デラックス」のナイナイ矢部も、マツコの横にいると名MCのように見える。

 村上にはどんなに毒を吐いてもOK、有吉には同級生のよしみといった感じで接し、年上の矢部は立てる。このあたりの転がし方は抜群。マツコがテレビ界を席巻しているのもうなずける。

「新婚さんいらっしゃい!」では桂文枝が椅子から転げ落ちるたびに、山瀬まみが黙って椅子を戻し、「路線バスで寄り道の旅」では徳光和夫がバスの中で居眠りしても田中律子が優しく起こす。もはや共演者というよりは介護の域に近いが、それでも長く続いているのは相性がいいから。

「おかべろ」の岡村隆史とロンブー亮はどちらも関西人にしてはおとなしく、前に前にと出るタイプではないので、トーク番組ながらゲストのしゃべりに2人でうなずく新しいパターンだ。「なんでやねん」というツッコミ慣れした視聴者には物足りないかもしれないが、逆にこのゆるさが心地よい。

 MCの相性の良い悪いで、番組の良し悪しが決まるといっても過言ではない!

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