著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

初回視聴率は軒並み2ケタ台も 夏ドラマのここが変だよ!

公開日: 更新日:

 夏の連ドラが出揃ったが初回視聴率が軒並み2ケタ台なのは猛暑のおかげか。エアコンをガンガン効かせた部屋でドラマでも見ようかということだろうか。

 今クールはいろんな意味で負けられないというテレビ局の必死さが見え隠れする。たとえば早くも名作の呼び声高き「この世界の片隅に」(TBS系)。脚本が「ひよっこ」の岡田恵和ということもあるが、あの福島出身、なまりが強い眼鏡っ娘の青天目澄子、松本穂香がヒロインすず役、すずふり亭の女主人・鈴子の宮本信子が祖母、米屋の米子役の伊藤沙莉がご近所さんですずの夫・周作に思いを寄せていた刈谷幸子、そして、和菓子屋の息子ヤスハル、古舘佑太郎が現代パートの男の方だったりして、さながら「ひよっこ」同窓会。

 さらに、「カーネーション」尾野真千子に、「梅ちゃん先生」「わろてんか」松坂桃李、「べっぴんさん」土村芳、「わろてんか」子役の新井美羽と朝ドラキャスト総動員なのだ。

 確かに朝ドラ1強時代の今、他のドラマに出たところで顔すら覚えてもらえない。朝ドラ俳優以外は俳優にあらずという感じ。朝ドラ俳優を集めて視聴率を少しでも上げようという必死さが透けて見える。ここまで保険をかけなくてもいいと思うが。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  1. 6

    40歳目前の綾瀬はるかは"長い春"か…冠番組に映画主演と「決断できない」ジェシーとの関係

  2. 7

    岡田准一が真田広之をライバル視…Netflix超大作時代劇「イクサガミ」での“無茶ぶり”には困惑の声も

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    浜田雅功の休養で暗雲漂う…大阪・関西万博とダウンタウン活動再開の行方

  5. 10

    精神科医・和田秀樹氏が語る「老害」を乗り越える方法