新グループ「2020」始動も ジャニーズ内部には数々の火種
芸能プロ創設者のなかにはアーティスト出身者もいる。現在の芸能プロの形態をつくった「渡辺プロ」の故・渡辺晋さんはジャズベーシスト。「ホリプロ」の堀威夫氏はバンドマン。「田辺エージェンシー」の田邊昭知氏はGSのドラマーだった。滝沢秀明(36)もそのひとりに名前を連ねることになるが、現役バリバリの俳優業を引退し、育成に専念するのはまれなケースだ。
「大半の事務所は専門家に育成を依頼し最終的な結論は社長らが見極める。ジャニーズはジャニー喜多川社長(86)自らが育成するシステム。滝沢はジャニー氏に直接、育成された経験からジュニアの気持ちも理解できる。その意味では理想的かも」(芸能関係者)
アイドルを育て続けるジャニー氏の後継者としてふさわしい人物と言えるが、滝沢に託した夢はそれだけではないという。
「ジャニー氏は宝塚を見て研究し、今のジャニーズの舞台をつくった。構成を見ても大階段の舞台設定で、メインになるスターを中央に配置。スター候補のジュニアが脇を固める。まさに宝塚」と演劇関係者が言うように、ジャニー氏の長年の夢は「男版・宝塚」の実現にあったといわれている。