在りし日の若松プロを映画に 愛弟子だった白石監督に聞く
タイトルは、若松監督のお気に入りだった暴走族を被写体にした写真集「止められるか、俺たちを」(第三書館、79年)から拝借した。若松監督が自身の作品で使おうとしたが2度、頓挫。くしくも若松組を描いた作品で実現した。
「それよりもヒット映画にあやかって『俺たちを止めるな!』にすればよかったかな(笑い)。こんな冗談も含めて若松さんは今頃、どこかで舌打ちしてるでしょうね。本当、バカだなあ、アイツらって」
邦画界きっての売れっ子監督になった愛弟子は来年公開予定の映画が続々と控えるが、「臆せずに撮りたいものをやっていきたい」と語る。止められないのは白石監督の勢いだろう。
(取材・文=小川泰加/日刊ゲンダイ)