若林、バカリズム、ヒロシ…「こじらせ男子」はなぜ人気?
このような「こじらせ男子人気」を明大講師の関修氏(心理学)はこう分析する。
「トランプ大統領のように直情的にモノを言う“言ったもの勝ち”がまかり通る時代に、一歩引いて意見を述べる人は希少価値のある存在になりました。いったん自身の思考を通して発した含蓄あるコメントは“時代の賢者”の感すらあるのです」
支持しているのは、彼らと同年代の30~40代が中心だ。
「この世代は、ツイッター世代の直情的な若者と権力を持った年長者に挟まれ、鬱憤がたまる年代。こじらせ男子はその代弁者。おそらく、子供の時から人に合わせるのが下手で、かといってつまはじきにされるでなく、永世中立国的な立場を築いてきたであろう彼らの、マイペースでストレスの少ない生き方に憧れているのです」(関修氏)
今やこじらせ男子は問題児ではなく、ストレスフリーな時代の賢者といえる。面倒くさいけど。