著者のコラム一覧
髙橋隆

1949年1月生まれ。学生時代に「走れコウタロー」で知られる「ソルティー・シュガー」の一員としてデビュー。大学卒業後はディレクターに転身し、ビクターエンタテインメントやテイチクエンタテインメントで数々のヒット曲を生み出す。代表作は「ダンシング・ヒーロー」「襟裳岬」「てんとう虫のサンバ」「白いギター」など。現在はフリーの音楽プロデューサー。

ダンシング・ヒーロー(後)タイトル案に思わず目が点…!

公開日: 更新日:

 普通はワンコーラス歌わせて、良いところをつないでいくんですが、そうすると歌い出しとサビの声にあまり変化が出ません。なので、まずは1番のAメロだけ、次に2番のAメロだけとブツ切れに歌わせました。喉がなれて声が出てきたところで1番のサビ、2番のサビ。そして最後に大サビという具合に収録していくと、つないだ時に1コーラスの中に声の変化が生まれるんです。そんなふうにブツ切れで収録すること4時間。OKが出ても荻野目はピンとこない様子。そこでつないだ曲を聴かせると「なるほど」と納得してくれました。

 あとはタイトル。当初は歌詞にも出てくる「素敵なシンデレラボーイ」の予定でしたが、平社長が「荻野目にはオシャレすぎる」と言って首をタテに振りません。で、後日、平社長が考えてきたのが「ダンシング・ヒーロー」です。あまりにも直球だったので、思わず目が点になりましたが……今思えばわかりやすい良いタイトル。そしてわかりやすいメロディーこそ、今も変わらぬヒットの法則なんだと、昨年のバブリーダンスでのリバイバル、今年の「U.S.A.」の人気を見て思いましたね。 (聞き手・いからしひろき)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動