意思とは関係なく周囲を不幸に 荻野目慶子の“天性の魔性”
1979年、14歳で市原悦子と共演した舞台「奇跡の人」でデビュー。“天才少女”と絶賛され、映画「南極物語」で国民的人気を得た荻野目慶子(52)。だが90年4月。愛人で映画監督の河合義隆が荻野目の自宅マンションで首つり自殺をした。第一発見者が荻野目というから、実に壮絶だ。
不倫関係が監督の妻にも知られ、泥沼の三角関係に。荻野目が河合に別れを告げた直後の事件だった。
荻野目の謝罪会見に立ち会った芸能リポーター・川内天子氏は、声を震わせながら、当時を語る。
「愛人が自室で自殺した様子を、淡々と語るんです。小柄な荻野目の全身から、妖気が立ち上っていました。本物の魔性です」
荻野目の魔性は、日本映画の巨匠・深作欣二にも及んだ。92年に映画「いつかギラギラする日」の撮影中に、深作監督から半ば強引に迫られて交際がスタートし、関係は10年に及ぶ。だが96年に前立腺がんを発病した深作監督は、治療に有効な女性ホルモンの投与が男性機能を喪失するとわかると、荻野目との肉体関係を続けられないからという理由で治療を拒否し、病室でもこっそりあいびきを続けた。