歌手の弘田三枝子さんは飲むと感情の起伏が激しくなり…
コンサートの後に反省会をしながら飲むのは好き。お酒が入ると「この歌はこうしたほうがいいよ」「あの歌のほうが良かったかな」と、みんな本音で意見を出してくれるから。ためになる意見が聞けるって、お酒の力だと思います。ただ、お酒が入り過ぎてズケズケ言ってくる方がいたら私はすぐ泣きますから(笑い)。今度は泣き上戸に入ります。笑ったり泣いたり、感情の起伏が激しい。でも、お酒ってストレスから自分を解放してくれるから、時にはいいなと思います。
最新のジャズアルバムに入れている「ひいふうみいよう」というシングルの英語バージョンに、「ビールを飲まないと今日は話す気になれないわ」という歌詞が出てきます。ジャズとお酒って強いつながりがありますね。お酒を飲みながら聴くと深みが出ますし。ただ、ステージでジャズを歌いながら飲むことはありませんよ(笑い)。
今はもう若い頃のようには飲めませんけど、少しの量でも楽しくなるのは同じ。体と相談して、これからもたしなみたいと思います。
(聞き手=松野大介)
▽本名・高木三枝子 1947年2月、東京都出身。61年に歌手デビュー。「人形の家」で第11回日本レコード大賞歌唱賞。歌謡曲からジャズまで幅広いジャンルで活躍。現在もライブで全国を回る。最新ジャズアルバム「イズント・イット・ロマンティック?」好評発売中。