「五輪中止」描いた映画にイチャモン 自民副大臣の言い分
「公開中止になるのか」――。そんな臆測を呼び、話題となっている映画がある。4月から全国で公開予定の「麻雀放浪記2020」(白石和彌監督)だ。
「雀聖」と呼ばれた阿佐田哲也氏の小説を35年ぶりに再映画化。主演は人気俳優の斎藤工で、ふんどし姿を作中で披露していることもあり、ファンは公開が待ち遠しいだろうが、ナント先月31日の試写会で映画の内容に“クレーム”が入ったのだ。
問題の試写会は、自民党の「頭脳スポーツとしての健全で安全な麻雀を推進する議員連盟」を対象に実施。出席した議連事務局長の秋元司環境副大臣が、東京五輪が中止になるという映画の設定について、「五輪競技が多く開催される江東区の出身者として腹立たしい」などと言い放ったのである。
この“クレーム”を受け、主演の斎藤工は12日の「ベストフンドシストアワード2018授賞式」で、「設定自体がお叱りを受けています」とポツリ。「試写をしてしまうといろんな指摘を受けて、(公開予定が)ゼロになる可能性もあるので、強行していきたいなということですよね」と続けた。