「五輪中止」描いた映画にイチャモン 自民副大臣の言い分

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■東映は「公開中止は考えていない」

 国会議員が圧力をかけて公開中止――なんてことになれば大問題だ。配給元の「東映」に問い合わせると、次のように回答した。

「試写会は、われわれから議連にお願いしました。映画の設定を巡って『東京五輪がなくなるなんて、喝! だね』などのコメントをいただいたのは事実ですが、圧力を受けたわけではありません。当然、公開中止は考えていません」(映画宣伝部)

 とはいえ、国会議員が、東京五輪がなくなるという設定に腹に据えかねた事実に変わりない。「腹立たしい」などとイチャモンをつけた秋元副大臣を直撃すると、「炎上商法に乗っかっただけ」と前置きして、こう続けた。

「東映側から、とにかく映画を批判してくれとの依頼がありました。国会議員が批判すれば話題になると考えたのではないか。試写会後に、記者から『五輪中止はどう思うか』と聞かれたから、五輪を推進する江東区出身として、『実際にはあり得ない』と言っただけです。もちろん『映画の公開をやめろ』なんて一言も言っていないし、むしろ、いろんな人に見てもらいたいから応援しています。単に、映画の“拡散”に一役買って出たという話です」

 結果的に、公開中止騒動が奏功し、宣伝効果はバツグン。このまま何事もなく“平和”に公開できるか……。

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