「五十嵐の人」だけじゃない!実は10年前に長編映画初主演
昨年「コンフィデンスマンJP」の放送で、何となく世間が僕のことを「五十嵐の人」と認知し始めた頃でしょうか。バイトに向かう道すがら、自転車で僕の脇を通り抜けた女性が急に自転車を放り出し、「あ、あの!」と僕に駆け寄ってきました。何事か? と思いつつ、ふと〈五十嵐効果〉のようなものを期待したのですが、その女性から出てきた言葉は、「万造さんですよね! 握手してください!」。
逆に両手で強めに握手しましたね。小手伸也です。
万造というのは、ほぼ10年前、僕の長編初主演映画となった「不灯港」という作品における主人公(漁師)、つまり僕の役名でして、一応全国でロードショーされたとはいえ相当マニアックな作品(海外で有名)、あの彼女もかなりの「通」だったのでしょう。その「不灯港」でお世話になった内藤隆嗣監督(当時27歳で初長編)が、あのKバレエのプリンシパル宮尾俊太郎さんを主演に、マタギ(猟師)の映画を撮ったとのことで、先日その最新作の上映会と、アフタートークイベントに登壇してまいりました(出てもないのに、ずうずうしくも)。