漫才師・西川のりお 変わった服を着る企画の“金ピカ衣装”
忌野清志郎が笑い転げたケンタウロスのマネ
あの番組ではプロデューサーの横澤彪さん、三宅恵介さんにホンマ、鍛えられました。
ある時、横澤さんに「君はギリシャ神話知ってるか?」と聞かれて「興味ないですわ」と返事したら「知らんでエエから」って。メーク室に行くと下半身が馬の前足・後ろ足のかぶり物をはかされ、お尻には尻尾。弓矢を持たされて、「今回は(半人半獣の)ケンタウロスや」。その時のコントの絡みの相手が忌野清志郎さん。見た途端に笑い転げてましたわ。
全身に金粉を塗られたこともあったなあ。メークさんが「20分以上放置すると、皮膚呼吸できなくて窒息します」って真剣に心配してるのに横澤さんは「大丈夫、大丈夫」言うて涼しい顔。こっちは「エライこっちゃ」とマネジャーに助け舟出してもらおうと思ったのに、「面白いですね」ってまったくの他人事。わざと目を合わせんとアッチの方、向いてるんやから、そらないで、ホンマ(笑い)。
全身白タイツで「オバケのQ太郎」風のメークをしたのもウケた。当時新宿区にあったフジテレビ社屋はバラエティーも報道も同じメーク室やったんですね。オバQメークをしてたら、すぐ隣に座ったのが「FNNニュースレポート23:00」のメインキャスターやった俵孝太郎さん。僕をひと目見て笑いをこらえるのに必死なんですよ。そして、そのまま生放送のスタジオに行かはったんやけど、メーク室のモニターを見てたら、オープニングの挨拶の時に思い出し笑いして噛み噛み。相棒の安藤優子さんは事情を知ってるから笑いながら「俵さんは本番前にビックリされたことがあったんですよね」とフォローしてはった。でも、後の祭りですわ(笑い)。
そんなこんながあった80年代。今じゃ放送禁止になることも平気やった時代の懐かしの衣装がこれやね。
6日、大阪・よしもと西梅田劇場。8日、京都・よしもと祇園花月。9~15日、大阪・なんばグランド花月。20・24日、よしもと祇園花月。5月1・2日、東京・ルミネtheよしもと。2日、同・東京グランド花月。4日、なんばグランド花月。