紙切りは世界中の老若男女どんな世代にも喜ばれる演芸です

公開日: 更新日:

 正楽は一度、紙切りができなくなるかもしれない危機に陥ったことがある。13年前の秋、公演先の北海道旭川市で高座に上がっている最中、くも膜下出血の発作に襲われたのだ。

「頭の中でドカーンと花火が破裂した感じでね。高座を降りてすぐ、近くの病院に行ったら、くも膜下出血と診断されて、脳神経外科がある大病院に緊急搬送された。ついてたのは、そこに脳神経外科では名医といわれる医師が教えに来てて、その先生が手術してくれたんです。この病気はおおよそ3分の1が亡くなり、3分の1が後遺症が残って、3分の1がリハビリの必要がないほど回復する。あたしは最後の3分の1だった。いい場所で、いいタイミングで発作が出たおかげですね」

 なにせ紙切りは手先の微妙な動きに左右されるので、しびれなどの後遺症が出ることを周囲は心配した。それがリハビリなしですぐ高座復帰したから、ほっとしたものだ。その後は以前と同じように高座に上がり続け、今や色物の大看板である。

 最後に、寄席における色物の役割について伺った。


「色物は落語家の邪魔にならないようにしなければいけません。あくまでもメインの落語を引き立てるのが役目ですから。ただ、カッコ良くなくっちゃいけない。あと、うちの師匠は、『品が良くなくてはいけない』と言ってました。そういったことを常に心掛けてます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  1. 6

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 9

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 10

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!