“不肖の息子”宮迫よ、闇営業に行くより映画で社会勉強しろ
久しぶりの映画談議のテレビ収録仕事でタクシーに乗ったら、すぐに運転手さんからツッコまれてしまった。
「監督さん、闇営業の吉本のミヤサコって、あの『岸和田少年愚連隊』に出てたヤツでしょ? もう10回ぐらいは見たけど、監督の映画の卒業生って皆、有名になってから何かやらかして世間騒がすんだから……」
と。こっちも答えようがない。「不肖な息子や娘ばかりですみませんな」と返すしかなかった。まあ、宮迫も「愚連隊」では熱演してくれた一人だし、これからの人生、猛省して生きていけと言うしかないな。
それにしても、お笑い芸人たちは番組レギュラーを何本も持っているなら、わざわざ、めんどくさい闇営業などしなくても何不自由なく暮らしていけるのに、なんでそこまでカネが欲しいのか分からない。「愚連隊」に出演して以後、売れて有名になったお笑いコンビたちは年間に億を稼ぐ“セレブもどき芸人”に成り上がった。年に数億なら20年間で数十億円の貯金や資産は残してるはずだ。
先輩のピン芸人でも漫才師でも、30年以上テレビで稼いできた有名人たちは、手のかかる愛人に身上をつぶすでもなく、大事業に投資するでもなく、宗教団体に寄付するでもなく、3・11大震災に義援金を差し出したのでもないので、財テクに頭を使わなくても誰でも数十億円ぐらいは平気で貯めこんできたと聞く。先日、ビートたけしが何百億だか持っていたニュースも少しも驚かなかった。税金を引かれた後でも年間で数億円は残るのだから当然だ。今の芸人は“テレビが命”だし、貯金術は本芸以上にうまいはずだ。芸者遊びや博奕(ばくち)で借金し、宵越しの金など知ったことかと“飲む、打つ、買う”を続けたのは昭和の芸人。平成の“テレビ芸人”たちは貯金を趣味に、今日も一人でほくそ笑んでいるようだ。それでも、闇ガネが欲しいのか。ギャラはもらわなかったと見え透いたウソまでバレてはどうしようもないぞ。こら、卒業生よ、男らしくしろって話だ。